上高地帝国ホテルは、日本初の本格的山岳リゾートホテルとして1933年に開業して以来、多くの旅行者を魅了してきました。しかし、その人気の高さゆえに「予約が取れない」という声をよく耳にします。特に週末や夏休み、紅葉シーズンは予約が取りづらく、「運が良ければ」という状況になりがちです。豊かな自然に囲まれた赤い三角屋根のスイス山小屋風の外観と、館内に設置された象徴的なマントルピースは、多くの人を魅了する魅力の一つとなっています。
2025年度の上高地帝国ホテルの予約は2月5日（水）午前10時から一斉に受付開始となります。予約方法には公式サイトや予約専用ダイヤル、旅行代理店の利用など様々な選択肢がありますが、どの方法がもっとも確実なのでしょうか？本記事では、予約が取れない理由や効果的な予約方法、予約できなかった場合の対策、そして上高地帝国ホテルの魅力や施設情報まで、あなたが知りたい情報を徹底的に解説します。
記事のポイント！
- 上高地帝国ホテルの予約が取れない理由と確実に予約を取るためのタイミングがわかる
- 2025年度の予約開始日や予約方法、料金体系について詳しく理解できる
- 予約が取れなかった場合の代替策や別の宿泊先の検討方法を知ることができる
- 上高地帝国ホテルの客室タイプやレストラン、サービス内容など滞在を充実させる情報を得られる
上高地帝国ホテルの予約が取れない理由と効果的な予約術
- 上高地帝国ホテルの予約が取れない理由は客室数と人気の高さ
- 予約開始日は2025年2月5日の午前10時から一斉スタート
- 公式サイトと電話予約が最も確実に予約を取れる方法
- LINEの先行予約を活用するとチャンスが広がる
- 平日や閑散期を狙うと予約が取りやすい傾向がある
- 楽天トラベルやじゃらんでも予約できる場合がある
上高地帝国ホテルの予約が取れない理由は客室数と人気の高さ
上高地帝国ホテルの予約が取りにくい最大の理由は、客室数がわずか74室と限られていることにあります。日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして1933年に開業して以来、90年以上の歴史を誇る老舗ホテルとして多くのファンを獲得してきました。限られた客室数に対して、国内外から多くの予約が殺到するため、特に人気シーズンはあっという間に満室になってしまうのです。
また、上高地という立地そのものにも理由があります。上高地は国立公園特別保護区域に指定されており、環境保護のため新たなホテル建設が厳しく制限されています。そのため、宿泊施設の数そのものが限られており、中でも帝国ホテルブランドを冠する上高地帝国ホテルは特に人気が高いのです。
さらに、上高地の営業シーズンが限られていることも予約を取りにくくしている要因です。上高地は冬季になると積雪のため閉鎖されるため、上高地帝国ホテルの営業も例年4月下旬から11月上旬までの約半年間に限定されます。2025年度の営業期間は4月26日（土）から11月14日（金）までとなっており、この限られた期間に多くの宿泊希望者が集中するのです。
口コミサイトでの高評価も予約の競争率を高めています。接客や料理、施設の質の高さから、リピーターも多く、一度宿泊した人がまた予約を入れるケースも少なくありません。特に、穂高連峰を望む客室や、レトロな雰囲気が魅力的なベランダ付きの部屋は人気が高く、予約開始と同時に埋まってしまうことがほとんどです。
帝国ホテルのブランド力も予約競争を激化させる要因です。東京や大阪などの都市部の帝国ホテルと同じクオリティのサービスを、雄大な自然の中で体験できることは大きな魅力です。クラシックなスタイルと現代的な快適さを兼ね備えた環境で、上高地の自然を堪能できる貴重な体験として、多くの旅行者が憧れる宿泊先となっているのです。
予約開始日は2025年2月5日の午前10時から一斉スタート
上高地帝国ホテルの2025年度予約受付は、2月5日（水）の午前10時からスタートします。この時間は非常に重要で、人気の日程や部屋タイプは予約開始からわずか数分、場合によっては数十秒で埋まってしまうこともあります。特に週末やゴールデンウィーク、お盆休み、紅葉シーズンの土日は競争率が非常に高いため、予約開始時刻にはパソコンやスマートフォンを準備して待機しておくことをおすすめします。
予約は2つの方法で受け付けられます。一つは予約専用ダイヤル（03-3592-8001）で、もう一つは帝国ホテル公式ホームページからのオンライン予約です。電話予約の受付時間は月曜から金曜の10:00～17:00（祝日を除く）となっています。電話は混み合うことが予想されるため、オンライン予約の方が確実に予約時間通りにアクセスできる可能性が高いでしょう。
2025年度の実際の営業期間は4月26日（土）から11月14日（金）までとなっています。営業開始直後の4月下旬から5月のゴールデンウィーク期間、夏休み期間の7月下旬から8月中旬、そして紅葉シーズンの10月中旬から営業終了の11月中旬までは特に予約が取りにくい時期です。これらの時期に宿泊を希望する場合は、予約開始日に備えて万全の準備をしておくことが必要です。
予約開始日前には、あらかじめ希望する日程や部屋タイプ、予算を決めておくことが重要です。上高地帝国ホテルには、ツインA、ツインB、ベランダ付きツイン、ファミリールームなど様々なタイプの客室があり、料金もそれぞれ異なります。公式サイトで事前に部屋タイプや料金を確認し、第二候補、第三候補まで準備しておくと、予約時にスムーズに進められます。
また、予約開始日前に帝国ホテルの会員登録をしておくことも有効です。会員登録しておくと、予約時の入力作業が省略でき、貴重な時間を節約できます。さらに、メールマガジンなどで予約情報や特別プランの案内を受け取ることもできるため、予約のチャンスを逃さないためにも事前の準備は欠かせません。
公式サイトと電話予約が最も確実に予約を取れる方法
上高地帝国ホテルの予約を確実に取るためには、公式サイトと予約専用ダイヤルを利用するのが最も確実な方法です。公式サイトでは、すべての部屋タイプやプランを閲覧でき、リアルタイムで空室状況を確認することができます。また、予約専用ダイヤル（03-3592-8001）では、オペレーターが希望に合わせて最適な部屋やプランを提案してくれるため、特定の要望がある場合には便利です。
公式サイトで予約する場合は、予約開始時間の少し前からサイトにアクセスし、ページを更新する準備をしておくとよいでしょう。予約開始時間にはアクセスが集中するため、サイトの動作が遅くなることもあります。そのため、インターネット環境が安定している場所で予約することをおすすめします。また、モバイル回線とWi-Fi回線など、複数の接続方法を用意しておくことも一つの戦略です。
電話予約の場合は、予約開始時間直前から何度もリダイヤルする必要があるかもしれません。多くの人が同時に電話をかけるため、なかなか繋がらないことが予想されます。しかし、電話予約では、空室状況や選択肢をリアルタイムで相談できるメリットがあります。また、オペレーターが親身になって対応してくれるため、複雑な要望や質問がある場合には特に有効です。
予約する際には、希望の日程だけでなく、前後の日程も検討しておくと良いでしょう。最初から第二候補、第三候補まで準備しておけば、第一希望が取れなかった場合でもスムーズに別の選択肢に移行できます。さらに、部屋タイプも柔軟に考えておくことで、予約成功の可能性が高まります。
また、予約時には支払い方法や必要な情報を事前に準備しておくことも重要です。クレジットカード情報や連絡先などをすぐに入力できるようにしておけば、予約作業がスムーズに進みます。予約完了後は、確認メールや予約番号を必ず保存しておきましょう。万が一の際の問い合わせや変更にも対応しやすくなります。
LINEの先行予約を活用するとチャンスが広がる
上高地帝国ホテルでは、公式LINEアカウントを活用した予約システムも提供しています。公式LINEをフォローすることで、一般予約開始前に先行して予約できる可能性があります。これは大きなアドバンテージとなり得るので、上高地帝国ホテルの公式LINEアカウントを友達登録しておくことは非常に賢明な戦略と言えるでしょう。
公式LINEでは、予約情報だけでなく、シーズンごとの特別プランやイベント情報なども配信されます。また、限定の割引クーポンが提供されることもあるため、宿泊費を抑えたい方にとっても有益です。公式LINEの友達登録は無料で行えますので、上高地帝国ホテルへの宿泊を検討している方は、まずはLINEの友達登録をしておきましょう。
LINE経由での予約については、通常の予約開始日よりも数日早く開始されることがあります。例えば、一般予約が2月5日からスタートする場合、LINE会員向けの先行予約は数日前から始まる可能性があります。この数日の差が、人気の日程や部屋タイプを確保するためのカギとなることがあるのです。
LINE予約のもう一つのメリットは、通知機能を活用できる点です。予約開始時間が近づくとLINEで通知が来るため、予約開始時間を忘れてしまうリスクが減ります。また、キャンセル待ちの情報や直前の空室情報なども、通知で知らせてくれることがあります。突如空きが出た場合にも、素早く対応できるでしょう。
ただし、LINE予約においても人気の日程はすぐに埋まってしまう傾向があります。先行予約であっても油断せず、予約開始時間にはスマートフォンを手元に置き、すぐに操作できる状態で待機しておくことが大切です。また、LINE予約後も公式サイトや電話での確認を行うと、より安心です。
平日や閑散期を狙うと予約が取りやすい傾向がある
上高地帝国ホテルの予約を成功させるためには、平日や比較的閑散期とされる時期を狙うことが効果的です。土日祝日や連休、特に人気シーズンの週末は非常に予約が取りづらい状況ですが、平日であれば比較的予約が取りやすくなります。特に月曜日から木曜日の平日は、ビジネス客が少ない上高地では宿泊率が下がる傾向にあるため、チャンスが広がります。
季節的には、5月中旬から6月上旬、または9月中旬から10月上旬が比較的閑散期とされています。ゴールデンウィーク直後の5月中旬は新緑が美しく、観光客のピークが過ぎた後なので静かに上高地の自然を楽しむことができます。同様に、夏休みシーズンが終わった9月中旬は、まだ紅葉が始まる前で、比較的予約が取りやすい時期です。
天候面を考慮すると、梅雨時期の6月中旬から7月上旬も予約が比較的取りやすい傾向があります。雨が多い時期は敬遠されがちですが、霧に包まれた幻想的な上高地の風景を楽しむことができます。また、雨が降ると山からの雪解け水で梓川の水量が増し、より豪快な景観を楽しめることも魅力です。雨具をしっかり準備すれば、この時期ならではの上高地の魅力を体験できるでしょう。
また、営業開始直後の4月下旬も比較的予約が取りやすい時期です。雪解け直後で清々しい雰囲気を味わえますが、まだ肌寒い日もあるため、防寒対策は必要です。この時期は新緑前の独特な景観が広がり、カラマツの新芽や早春の花々を観察できる貴重な時期でもあります。
平日や閑散期を選ぶことのもう一つのメリットは、料金面でも有利なことです。上高地帝国ホテルでは、シーズンや曜日によって料金が変動します。繁忙期の週末よりも、閑散期の平日のほうが料金が安く設定されている場合が多いです。限られた予算でより快適な部屋タイプに宿泊したい場合は、平日や閑散期を選ぶことを検討してみてください。
楽天トラベルやじゃらんでも予約できる場合がある
上高地帝国ホテルの予約は公式サイトや電話予約が基本ですが、楽天トラベルやじゃらんなどの大手旅行予約サイトでも取り扱いがある場合があります。これらのサイトを利用するメリットは、各サイト独自のポイントが貯まることや、セール時の割引が適用される可能性があることです。特に楽天トラベルは楽天ポイントが付与されるため、楽天経済圏をよく利用する方にはお得な選択肢となります。
ただし、大手予約サイトでの空室状況は公式サイトよりも限定的なことが多いです。特に人気の日程や部屋タイプは、公式サイトや電話予約ですでに埋まっていて、大手予約サイトには掲載されないケースも少なくありません。そのため、まずは公式サイトをチェックし、その後補助的に大手予約サイトも確認するという方法が効果的です。
大手予約サイトのもう一つの利点は、キャンセル待ちリストに登録できる場合があることです。キャンセル待ちに登録しておくと、他の予約者のキャンセルが出た際に優先的に案内を受けられる可能性があります。公式サイトと併用して、複数の予約ルートを確保しておくことで、予約成功の確率を高めることができるでしょう。
また、楽天トラベルやじゃらんなどでは、上高地帝国ホテルを含めたパッケージツアーが販売されていることもあります。これらのツアーには交通手段が含まれていることが多く、特に上高地へのアクセスは公共交通機関が限られているため、便利な選択肢となり得ます。宿泊と交通をセットで予約したい方には、こうしたパッケージツアーもおすすめです。
さらに、大手予約サイトでは口コミやレビューを閲覧できるため、実際に宿泊した人の生の声を参考にすることができます。部屋の雰囲気や食事の内容、スタッフの対応など、公式サイトには掲載されていない詳細な情報を得られることもあります。予約前に他の宿泊者の体験談を確認することで、自分の期待に合った滞在計画を立てることができるでしょう。
上高地帝国ホテルの予約が取れない場合の対策と知っておきたい情報
- 予約が取れない場合は旅行会社のツアープランを探すのが有効
- 上高地帝国ホテルの客室タイプと料金は幅広い選択肢がある
- 食事付きプランはなく、レストラン予約は別途必要になる
- ドレスコードは特に設けていないがダイニングルームはドレスアップが多い
- アクセス方法はバスまたはタクシーのみで自家用車は乗り入れ禁止
- 館内施設やサービスを活用して上高地での滞在を充実させる方法
- まとめ：上高地帝国ホテルの予約が取れない場合でも諦めない対策と心構え
予約が取れない場合は旅行会社のツアープランを探すのが有効
上高地帝国ホテルの公式サイトや予約電話で予約が取れなかった場合は、旅行会社のツアープランを探してみることをおすすめします。大手旅行会社は宿泊施設とのパートナーシップにより、事前に一定数の部屋を確保していることがあります。そのため、公式サイトでは「満室」と表示されていても、旅行会社のツアーでは予約可能なケースがあるのです。
特に交通機関とセットになったパッケージツアーは、上高地へのアクセスも含めて手配されるため、旅行計画が立てやすいというメリットもあります。上高地は自家用車の乗り入れができず、公共交通機関やシャトルバスを利用する必要があるため、交通手段の心配がないパッケージツアーは特に便利です。JTBやHIS、近畿日本ツーリストなどの大手旅行会社のウェブサイトや店舗で、上高地帝国ホテルを含むツアープランがないか確認してみましょう。
また、地元の旅行会社も見逃せない選択肢です。長野県内や松本市周辺の旅行会社は、地域との繋がりを活かして上高地帝国ホテルの部屋を確保していることがあります。特に地元に密着した小規模な旅行会社は、大手にはないルートで予約を取ることができる場合もあるので、積極的に問い合わせてみる価値があるでしょう。
団体旅行やビジネスイベントとしての予約も検討の余地があります。会社の研修やセミナー、親睦会などの名目で、団体予約枠を利用することで、個人では取れない日程や部屋を確保できる可能性があります。団体予約は通常、個人予約とは別枠で管理されていることが多いため、一般予約が満室でも団体枠には空きがある場合があります。
最後に、キャンセル待ちも諦めないでください。上高地帝国ホテルでは公式に「キャンセル待ち」というシステムは設けていないかもしれませんが、定期的に予約状況を確認することで、キャンセルが出た際にすぐに予約できる可能性があります。特に予約開始直後や旅行直前は、キャンセルが発生しやすい時期です。諦めずに定期的にチェックを続けることで、思わぬタイミングで予約できるチャンスを掴めるかもしれません。
上高地帝国ホテルの客室タイプと料金は幅広い選択肢がある
上高地帝国ホテルには多様な客室タイプが用意されており、予算や目的に応じて選ぶことができます。基本的な客室タイプとしては、ツインA、ツインB、ベランダ付きツイン、ファミリールームなどがあります。それぞれに特徴があり、料金も異なるため、自分に合った部屋選びが重要です。
最もリーズナブルなのはツインAで、2025年度の料金は1泊1室あたり48,000円（税込）からとなっています。屋根の傾斜をそのまま部屋の天井デザインに生かした山小屋風の客室で、約25平米の広さがあります。上高地の雰囲気を存分に味わえる部屋ですが、エアコンがない部屋もあるため、夏の暑い時期は少し注意が必要かもしれません。
次にツインBは、約30平米の広さがあり、屋根は平らでゆったりとした空間を確保しています。応接セットも配置され、くつろぎの空間として人気があります。山向きと玄関向きの部屋があるため、予約時にリクエストすると良いでしょう。料金は1泊1室あたり55,000円（税込）からとなっています。
特に人気が高いのがベランダ付きツインで、約37平米の広さがあり、専用のベランダから穂高連峰の景色を楽しむことができます。朝日や夕暮れ時の山々の姿は格別です。ただし、隣接する部屋のベランダが近い場合もあるため、プライバシーを重視する方は注意が必要です。料金は1泊1室あたり65,000円（税込）からとなっています。
ファミリーやグループでの宿泊に適しているのがファミリールームで、ツインルーム2室がつながった形になっています。ご家族や友人同士でのグループ旅行に最適です。料金は1泊1室あたり90,000円（税込）からとなります。
上記の料金はあくまで目安であり、シーズンや曜日によって変動します。特に週末や繁忙期（ゴールデンウィーク、夏休み、紅葉シーズン）は高めの料金設定となっています。一方、平日や閑散期は比較的リーズナブルな料金で宿泊できる可能性があります。予算に応じて柔軟に日程や部屋タイプを検討するとよいでしょう。
食事付きプランはなく、レストラン予約は別途必要になる
上高地帝国ホテルでは、宿泊プランはすべて素泊まりとなっており、食事付きのプランは提供されていません。そのため、朝食や夕食は別途予約して追加料金を支払う必要があります。この点は予約前に把握しておきたい重要なポイントです。特に公式サイトや電話で宿泊予約をする際には、あわせてレストランの予約も忘れずに行いましょう。
館内には3つのレストランがあり、それぞれ特徴的な料理を提供しています。まず、「ダイニングルーム」は宿泊者専用のフランス料理レストランで、信州の新鮮な食材を使用した本格的なフランス料理が楽しめます。朝食は7:00〜9:30まで提供され、料金は5,500円です。夕食は17:30〜と19:45〜の2部制で、料金は22,000円または24,000円のコースから選べます。
日本料理を楽しみたい方には、同じく宿泊者専用の「あずさ庵」がおすすめです。和朝食は7:00〜、8:00〜、9:00〜の3部制で、料金は5,500円です。夕食は17:30〜と19:30〜の2部制で、22,000円または24,000円のコースがあります。また、1日4組限定の鉄板焼きも用意されており、料金は30,000円からとなっています。
カジュアルに食事を楽しみたい方には、「アルペンローゼ」があります。山小屋風の造りで、昼食は11:00〜14:30（L.O.14:00）、夕食は17:30〜20:00に営業しています。ただし、夕食は宿泊者専用です。ここでは信州産の卵を使ったオムライスとハッシュドビーフなど、帝国ホテル伝統のメニューを比較的リーズナブルに楽しむことができます。
レストランは予約が必須です。特にダイニングルームの夕食と、あずさ庵の朝食・夕食は事前予約が必要となります。繁忙期は希望の時間帯が埋まってしまうことも多いため、宿泊予約と同時にレストラン予約も済ませておくことをおすすめします。なお、レストランの料金はすべて消費税・サービス料込みとなっています。
周辺に飲食店が少ないことも考慮すると、ホテル内のレストランを利用するのが便利です。特に夕食時は上高地エリアからの移動手段が限られるため、ホテル外での食事はあまり現実的ではありません。快適な滞在のためにも、食事計画はしっかり立てておくことが大切です。
ドレスコードは特に設けていないがダイニングルームはドレスアップが多い
上高地帝国ホテルでは、公式にはドレスコードを特に設けていませんが、レストランによって推奨される服装は異なります。特にメインダイニングである「ダイニングルーム」では、カジュアルすぎる服装は避けることが望ましいとされています。具体的には、Tシャツ、短パン、サンダル、登山靴などでの利用はご遠慮いただいているようです。
「ダイニングルーム」での夕食時には、男性はジャケットや襟付きのシャツ、女性はワンピースなどのドレスアップした服装で訪れる方が多く見られます。フォーマルな服装が必須というわけではありませんが、帝国ホテルの格式と雰囲気に合わせた装いをすることで、より特別な食事の時間を演出することができるでしょう。
一方、「アルペンローゼ」や「あずさ庵」ではやや緩やかな服装で利用できますが、それでも全体的にカジュアルすぎない服装が推奨されています。特に上高地は昼間と夜の寒暖差が激しいため、夕方以降は羽織るものを用意しておくと快適に過ごせます。また、季節によっては冷え込むこともあるため、重ね着できる服装を準備しておくとよいでしょう。
上高地帝国ホテルは山岳リゾートという立地柄、日中は観光や散策のためにアウトドアウェアを着用することが多いでしょう。そのため、夕食のためにドレスアップするための着替えを持参することが重要です。特に長時間のハイキングや散策を計画している場合は、ホテルに戻ってシャワーを浴びた後、レストランにふさわしい服装に着替えられるよう準備しておくことをおすすめします。
服装に関する不安がある場合は、予約時にスタッフに確認するとよいでしょう。帝国ホテルのスタッフは親切に対応してくれますので、遠慮なく質問してみてください。また、上高地の気象条件や季節に合わせた服装のアドバイスもしてくれるかもしれません。特別な日のディナーには、帝国ホテルの雰囲気に合った服装で臨むことで、より思い出に残る滞在となるでしょう。
アクセス方法はバスまたはタクシーのみで自家用車は乗り入れ禁止
上高地は環境保護のため通年で自家用車の乗り入れが禁止されており、上高地帝国ホテルへのアクセスはバスまたはタクシーに限られています。この規制は上高地の美しい自然環境を守るために非常に重要なものであり、宿泊者も必ず守らなければなりません。アクセス方法を事前に確認し、計画的に移動することが上高地を訪れる上での基本となります。
東京方面からアクセスする場合、最も一般的なルートはJR「新宿駅」からJR中央線特急あずさに乗り、「松本駅」で下車するというものです。所要時間は約2時間50分です。松本駅からはアルピコ交通上高地線に乗り換え、終点の「新島々駅」まで約30分。そこからアルピコバスに乗り換えて約1時間5分で「帝国ホテル前バス停」に到着します。
自家用車を利用する場合は、中間地点で公共交通機関に乗り換える必要があります。東京方面からは長野自動車道「松本I.C」から国道158号線を通って「沢渡（さわんど）」まで車で行き（約1時間10分）、そこから路線バスまたはタクシーに乗り換えます。沢渡から上高地までは約30分です。沢渡には大きな駐車場があり、長期駐車も可能です。
名古屋方面からは、JR中央本線特急で「松本駅」まで約2時間、そこから上記と同様のルートで上高地に向かいます。また、高山本線特急で「高山」まで約2時間30分、高山駅から濃飛バスで「平湯」まで行き、そこからバスまたはタクシーで上高地に向かうルートもあります。
重要な注意点として、上高地への最終バスには時間制限があります。夜間は一切の通行が禁止されており、18:00までに到着する必要があります。また、天候不順の場合は通行止めになることもあるため、現地の天候や道路状況を事前に確認することが重要です。上高地帝国ホテルに直接問い合わせれば、最新の交通情報を教えてもらえます。
なお、東京都内からより快適に移動したい方のために、帝国ホテルはプライベートハイヤーのサービスも提供しています。2025年からは走行時にCO2を排出しない燃料電池自動車、クラウンFCEV（セダン）も導入されています。料金は1泊往復で265,000円からとなり、ご自宅（東京23区、武蔵野市、三鷹市）から上高地帝国ホテルの玄関まで送迎してくれます。このサービスを利用すれば、途中でバスやタクシーに乗り換える手間も省け、快適な旅が実現します。
館内施設やサービスを活用して上高地での滞在を充実させる方法
上高地帝国ホテルは単なる宿泊施設ではなく、充実した館内施設とサービスで滞在を豊かにしてくれます。まず、ホテルのシンボルであるロビーのマントルピースを中心とした空間は、くつろぎの場として最適です。特に気温が低い日には暖炉に火が入り、温かな雰囲気の中でリラックスすることができます。4月下旬から6月中旬、および9月中旬から11月上旬には「マントルピース点火式」が毎日開催され、スタッフがフレンドリーな会話と共に点火セレモニーを行います。
ロビーラウンジ「グリンデルワルト」では、上高地の湧き水で淹れたコーヒーや、パティシエ手作りのスイーツを楽しむことができます。特に1日20個限定の「カスタードプリン」は常に完売となる人気メニューです。また、宿泊者専用の「バー ホルン」では、上高地の天然のミネラルウォーターで作ったロックアイスを使用した上質なドリンクを味わえます。マントルピースの炎を眺めながらの一杯は、特別な時間を演出してくれるでしょう。
上高地での滞在をより充実させるために、ホテルが企画するアクティビティにも参加してみてはいかがでしょうか。季節に応じて様々なプログラムが用意されています。例えば、7月から8月には「上高地の動物レクチャー」や「星空観賞会」、「お子様水打ち企画」などが開催されます。また、通年で「お子様クイズラリー」も実施されており、家族連れには特におすすめです。
自然を楽しむための設備も充実しています。各客室には双眼鏡が備え付けられており、窓から見える山々や野鳥を観察するのに最適です。また、ハイキングに出かける際には、フロントで熊除けの鈴を借りることができます。上高地では熊の出没情報もあるため、安全に配慮したハイキングを楽しむためにも、この設備を活用しましょう。
ホテル内のギフトショップも見逃せません。ホテルオリジナルのクッキーやジュース、絵葉書、マフラータオルなどのお土産が豊富に揃っています。また、環境に配慮した商品として間伐材を使用した商品も販売されています。上高地の思い出を持ち帰るための素敵なアイテムを見つけることができるでしょう。なお、上高地帝国ホテルの営業期間中は、帝国ホテルオンラインショップでもオリジナル商品を購入することができます。
上高地の美しい自然を存分に楽しむためには、ホテルスタッフのアドバイスも貴重です。フロントではハイキングコースの情報やその日の天候に合わせたアドバイスをもらえます。スタッフは上高地の自然環境に精通しているため、安全かつ充実した滞在のためのサポートを提供してくれるでしょう。ホテルが位置する場所は河童橋や明神池へのアクセスも良く、上高地の主要な観光スポットを効率よく巡ることができます。
まとめ：上高地帝国ホテルの予約が取れない場合でも諦めない対策と心構え
最後に記事のポイントをまとめます。
- 上高地帝国ホテルの予約が取れない主な理由は客室数が74室と限られていることと、営業期間が年間約半年間（4月下旬〜11月上旬）に限定されているため
- 2025年度の予約開始日は2月5日（水）午前10時からで、公式サイトまたは予約専用ダイヤル（03-3592-8001）で受付開始となる
- 予約開始と同時に人気の日程や部屋タイプは埋まる傾向があるため、予約開始時刻に合わせて準備しておくことが重要
- 公式LINE登録による先行予約の可能性があり、一般予約よりも早く予約できるチャンスがある
- 楽天トラベルやじゃらんなどの大手予約サイトでも取り扱いがある場合があるが、公式サイトより選択肢は限定的
- 平日や閑散期（5月中旬〜6月上旬、9月中旬〜10月上旬）を狙うと予約が取りやすく、料金も比較的リーズナブル
- 予約が取れない場合は旅行会社のツアープランを探したり、キャンセル待ちを試みたりする選択肢もある
- 客室タイプはツインA（48,000円〜）、ツインB（55,000円〜）、ベランダ付きツイン（65,000円〜）、ファミリールーム（90,000円〜）など多様な選択肢がある
- 食事は宿泊プランに含まれておらず、レストラン予約は別途必要で、朝食や夕食は5,500円〜30,000円と幅広い選択肢がある
- 上高地は自家用車の乗り入れが禁止されており、バスまたはタクシーでのアクセスとなる
- 館内施設やアクティビティを活用することで、上高地での滞在をより充実させることができる
- 予約戦略として、複数の予約ルートを試したり、柔軟に日程や部屋タイプを検討したりすることが効果的
