東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」に2024年6月にオープンしたファンタジースプリングスホテル。全475室の客室は「ファンタジーシャトー」と「グランドシャトー」の2つに分かれており、それぞれ異なる特徴と魅力を持っています。
ホテルの客室は位置によって4つのサイドに分類され、ベイエリアサイド、ホテルエントランスサイド、ローズコートサイド、スプリングスサイドがあります。各サイドからの眺望や部屋の広さ、内装も異なり、宿泊される方の目的や予算に応じて選択できるようになっています。
この記事のポイント!
- ファンタジースプリングスホテルの全客室タイプと位置による分類
- パークビューが楽しめる客室の具体的な場所と部屋数
- 各シャトーの特徴と価格帯の違い
- 部屋の広さや定員、アメニティなどの具体的な設備内容
ファンタジースプリングスホテルの部屋の位置と種類を完全解説
- 全475室の客室構成とタイプ別の特徴
- ファンタジーシャトーの4つのサイド別客室詳細
- グランドシャトーの全56室の贅沢な空間
- ローズコートサイドの特徴と景観ポイント
- パークビュー客室の位置と価格帯
- 部屋の内装とアメニティの充実度
全475室の客室構成とタイプ別の特徴
ファンタジースプリングスホテルは、ファンタジーシャトー419室とグランドシャトー56室で構成されています。ファンタジーシャトーはデラックスタイプで、グランドシャトーはさらに上級のラグジュアリータイプとなっています。
客室の広さは、ファンタジーシャトーが41㎡~50㎡、グランドシャトーが70㎡~100㎡と、明確な差があります。特にグランドシャトーは全室バルコニーまたはテラス付きという特別な仕様になっています。
定員はファンタジーシャトーの標準的な部屋で4名、一部の部屋では5名まで宿泊可能です。アクセシブルルームは3名定員となっています。デラックスタイプの部屋は48㎡以上の広さがあり、ファミリーでもゆったりと過ごせる空間となっています。
価格帯は、ファンタジーシャトーが1室63,500円~10万円台、グランドシャトーは1室30万円~50万円と大きな開きがあります。これは東京ディズニーリゾートのホテルの中でも最高級の価格設定となっています。
宿泊者特典も2つのシャトーで異なり、グランドシャトー宿泊者は専用のアトラクション利用券やショー鑑賞券、専用レストランの利用権など、より充実した特典を受けることができます。
ファンタジーシャトーの4つのサイド別客室詳細
ベイエリアサイドは東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル側に位置し、157室を有しています。スーペリアルーム23室、スーペリア・アルコーヴルーム128室、デラックスルーム5室、デラックス・アクセシブルルーム1室で構成されています。
ホテルエントランスサイドはメインエントランス側に位置し、100室を擁しています。スーペリアルーム26室、スーペリア・アルコーヴルーム70室、デラックスルーム4室という構成です。エントランスからのアクセスが良好で、チェックインやチェックアウトの際に便利です。
ローズコートサイドは「美女と野獣」のキャラクターが岩で表現された魔法の泉がある中庭側に位置し、147室あります。このエリアには、パークビューの客室が26室含まれており、ファンタジースプリングスの景色を楽しむことができます。
スプリングスサイドは東京ディズニーシーのファンタジースプリングス側に位置する15室で構成されています。全室が50㎡以上のデラックスタイプで、5名まで宿泊可能な部屋が多いのが特徴です。一部の部屋からはパークの景色を楽しむことができます。
建物の構造上、パーシャルビューの客室もあり、これは建物の壁や屋根などにより視界が遮られる状態を指します。各サイドの説明は外装のスタイルと雰囲気を伝えるものであり、客室からの眺望を保証するものではないことに注意が必要です。
グランドシャトーの全56室の贅沢な空間
グランドシャトーの56室は、全室がパークビューとなっており、バルコニーまたはテラスが付属しています。70㎡のアルコーヴルームが中心で、最上級の100㎡のグランドルームまで、様々なタイプが用意されています。
部屋の内装は深紅やゴールドのアイテムが用いられ、豪華で気品あふれる雰囲気を醸し出しています。3階から9階まで配置されており、階数によって眺望や雰囲気が異なります。
グランドシャトー専用の特典として、アトラクション利用券(1室につき8枚)やショー鑑賞券(1室につき4枚)が付与されます。また、フレンチレストラン「ラ・リベリュール」の利用や、専用ラウンジでのチェックインなど、特別なサービスを受けることができます。
客室内の設備は最高級で、広々とした空間に加えて、専用のアメニティや上質なインテリアが用意されています。ベッドタイプはツインベッドが基本で、最大4名まで宿泊可能です。
グランドシャトーからは、ファンタジースプリングスエリアの景色を存分に楽しむことができ、パークの雰囲気を客室でも味わえる特別な空間となっています。また、ハッピーエントリーの時間も一般の宿泊者より15分早い特典があります。
ローズコートサイドの特徴と景観ポイント
ローズコートサイドは、ディズニー映画『美女と野獣』のキャラクターが岩で表現された魔法の泉がある中庭「ローズコート」に面した位置にあります。このエリアには、スーペリアルームからデラックス・アクセシブルルームまで、様々なタイプの客室が用意されています。
パークビューの客室は、スーペリアルーム4室とスーペリア・アルコーヴルーム22室の計26室があり、ファンタジースプリングスの景色を楽しむことができます。これは、ファンタジーシャトー全体でもパークビューの少ない貴重な客室となっています。
客室の広さは、スーペリアタイプが41㎡、デラックスタイプが48㎡と、ゆったりとした空間を確保しています。定員は基本的に4名で、アクセシブルルームは3名となっています。ローズコートを眺められる位置にあり、ホテルならではの雰囲気を楽しめます。
内装は、「ラプンツェル」や「バンビ」などのディズニー映画のキャラクターや草花をモチーフにした装飾が施されています。壁紙や照明器具などにもディズニーならではの細やかな配慮が見られます。
価格帯は、通常のスーペリアルームと比べてパークビュールームの方が若干高めに設定されています。ただし、建物の構造上、完全なパークビューではない場合もあるため、予約時には詳細を確認することをお勧めします。
パークビュー客室の位置と価格帯
ファンタジースプリングスホテルのパークビュー客室は、主にローズコートサイドとスプリングスサイドに配置されています。ローズコートサイドでは26室、スプリングスサイドでは一部の客室がパークビューとなっています。
パークビューの定義には、「パークビュー」「パーシャルビュー」「パークグランドビュー」の3種類があります。パークビューはファンタジースプリングスが見える客室、パーシャルビューは建物の壁や屋根などにより視界が遮られる客室、パークグランドビューはファンタジースプリングスが正面に見える客室を指します。
価格帯は、通常のスーペリアルームと比べて、パークビュールームは1室あたり数万円高めに設定されています。パークグランドビューの客室は、さらに premium な価格設定となっています。
全419室のファンタジーシャトーの中で、パークビューの客室は41室(約10%)しかありません。そのため、パークビューの客室を希望する場合は、予約開始と同時に申し込むなど、早めの行動が必要です。
グランドシャトーは全56室が何らかの形でパークビューとなっており、全室にバルコニーまたはテラスが付いています。ただし、1室30万円からという価格設定となっています。
部屋の内装とアメニティの充実度
客室内は、ディズニーキャラクターや草花をモチーフにした装飾が随所に施されています。壁紙や照明器具、アメニティなど、細部まで物語性のあるデザインが採用されています。
アメニティは、オリジナルデザインのパッケージで提供され、歯ブラシ、ブラシ、アメニティキット、コップ、ポストカード、エコバッグ、スリッパなどが用意されています。これらの多くは持ち帰ることができます。
客室には、テレビ(一般放送、ディズニーチャンネル)、タオル類、ヘアドライヤー、パジャマ、シャワートイレ、セーフティーボックス、冷蔵庫、電気湯沸しポット、無料のコーヒー・お茶などが完備されています。また、無料のミネラルウォーターが冷蔵庫内に4本用意されています。
子ども向けの設備も充実しており、お子様用スリッパ、歯ブラシ、マグカップ、踏み台が常設されています。また、要望に応じて、お子様用パジャマやおむつ袋、事前予約でベビーベッドなどの貸し出しも可能です。
Wi-Fiは無料で利用可能で、USBポートやコンセントも十分に設置されています。クローゼットには、ハンガーや洋服用ブラシ、スーツケースラックなども完備されており、快適な滞在をサポートします。
失敗しないファンタジースプリングスホテルの部屋選び
- 予算で選ぶおすすめの部屋タイプ
- 家族構成別の最適な客室提案
- 景観重視派必見のベストポジション
- アクセス便利な低層階のメリット
- 静かに過ごせる高層階の特徴
- まとめ:ファンタジースプリングスホテルの部屋選びで押さえるべきポイント
予算で選ぶおすすめの部屋タイプ
ファンタジースプリングスホテルの価格帯は、ファンタジーシャトーが1室63,500円~10万円台、グランドシャトーが1室30万円~50万円と大きな幅があります。
最もリーズナブルな選択肢は、ベイエリアサイドのスーペリアルームです。8月下旬の平日で1室73,500円という実例があり、ディズニーホテルの中では比較的手に届きやすい価格帯となっています。
部屋の広さは41㎡と十分なスペースがあり、4名まで宿泊可能です。内装もディズニーキャラクターや草花をモチーフにした装飾が施され、ホテルならではの雰囲気を楽しむことができます。
パークビューの客室は通常より数万円高めの設定となっていますが、ファンタジースプリングスの景色を楽しめる特別な体験ができます。ただし、パークビューの客室数は限られているため、予約は非常に競争率が高くなっています。
グランドシャトーは全室バルコニーまたはテラス付きで、ファンタジースプリングスの眺望が楽しめる贅沢な空間です。ただし、1室30万円からという価格設定は、一般的な宿泊予算を大きく超えるものとなっています。
家族構成別の最適な客室提案
定員4名の客室が中心となっているファンタジーシャトーですが、スプリングスサイドには5名まで宿泊可能な客室も用意されています。特にデラックス・アルコーヴルームは50㎡の広さがあり、大人数での宿泊に適しています。
小さなお子様連れの家族には、3階のアクセシブルルームがおすすめです。洗面所には子ども用の踏み台が用意されており、バスルームも洗い場が広く、家族での入浴に便利な設計となっています。
カップルや少人数での宿泊なら、41㎡のスーペリアルームでも十分な広さがあります。ベッドはレギュラーサイズで、最大2名(うち添い寝1名)まで利用可能です。
ベビー連れの場合は、ベビーベッドの貸し出しも可能です。ただし、生後18カ月未満のお子様が対象で、事前予約が必要となります。その他にも、おむつ袋やお子様用パジャマなど、必要に応じて備品を用意してもらえます。
全ての客室タイプで、無料のミネラルウォーター(4本)やコーヒー・お茶などが用意されており、家族での滞在をサポートする設備が整っています。
景観重視派必見のベストポジション
パークビューの客室は、ローズコートサイドとスプリングスサイドに集中しています。ローズコートサイドでは26室、スプリングスサイドではパークグランドビューの客室が用意されており、ファンタジースプリングスの景色を存分に楽しむことができます。
眺望の種類は「パークビュー」「パーシャルビュー」「パークグランドビュー」の3種類があります。特にパークグランドビューの客室からは、ファンタジースプリングスが正面に見える絶好のロケーションとなっています。
グランドシャトーは全56室がパークビューで、バルコニーまたはテラス付きとなっています。3階から9階まで配置されており、上層階からはより広範囲のパークの景色を楽しむことができます。
ベイエリアサイドからは、東京ディズニーリゾート・オフィシャルホテル側の景色が見えます。また、ホテル間から海が見える場合もあり、リゾートラインの電車の往来も観察できます。
景観を重視する場合は、予約時に部屋の向きと階数を十分に確認することが重要です。ただし、建物の構造上、完全なパークビューではない場合もあるため、期待値の調整が必要となります。
アクセス便利な低層階のメリット
3階はホテルのメインエントランスと同じフロアで、ロビーやレストラン、コンビニエンスストアなどの施設へのアクセスが便利です。特に荷物の多い家族連れにとって、移動の負担が少ないメリットがあります。
低層階の客室は、エレベーターを使わずに外への出入りが可能な場合もあり、パークへの移動もスムーズです。特に朝のハッピーエントリー時には、この利点が活きてきます。
3階のファンタジーシャトー・ラウンジでは、チェックインやチェックアウト、各種手続きができ、宿泊証明書やハッピーエントリー通行証の受け取りも可能です。また、パークチケットの販売も行っています。
ローズコートへのアクセスも容易で、「美女と野獣」のキャラクターが岩で表現された魔法の泉のある中庭の雰囲気を身近に感じることができます。
低層階でも十分な天井高があり、開放感のある空間となっています。窓も大きく設計されており、自然光を十分に取り入れることができます。
静かに過ごせる高層階の特徴
高層階の客室、特に6階以上では、人の往来が少なく、より静かな環境で過ごすことができます。スプリングスサイドの高層階からは、パークの景色をより広い視野で楽しむことができます。
グランドシャトーの8-9階には、アルコーヴルームが4室用意されています。最上階ならではの眺望と、70㎡という広々とした空間で、特別な滞在を楽しむことができます。
高層階からは、ファンタジースプリングスの全体像を見渡すことができ、夜には幻想的な夜景を楽しむことができます。また、朝は日の出とともに部屋に光が差し込み、爽やかな目覚めを演出します。
ベイエリアサイドの高層階からは、海やリゾートラインを見渡すことができ、また、パークの喧騒からも適度な距離を保つことができます。周辺のホテルの影響も受けにくく、プライバシーも確保しやすい環境です。
天候の良い日には、窓からファンタジースプリングスのBGMを聴くこともでき、パークの雰囲気を客室でも味わうことができます。ただし、エレベーター待ちの時間は低層階と比べて長くなる可能性があります。
まとめ:ファンタジースプリングスホテルの部屋選びで押さえるべきポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- 全475室の内訳は、ファンタジーシャトー419室、グランドシャトー56室である
- ファンタジーシャトーは4つのサイド(ベイエリア、ホテルエントランス、ローズコート、スプリングス)に分かれている
- パークビューの客室は、ファンタジーシャトー全体の約10%(41室)のみである
- 価格帯は、ファンタジーシャトーが63,500円~10万円台、グランドシャトーが30万円~50万円である
- 全室の基本定員は4名だが、スプリングスサイドには5名定員の部屋もある
- グランドシャトーは全室バルコニーまたはテラス付きで、パークビューとなっている
- 低層階は施設へのアクセスが便利で、高層階は静かな環境が特徴である
- 客室内は全室41㎡以上の広さがあり、ディズニーキャラクターをモチーフにした装飾が施されている
- アメニティは持ち帰り可能なものが多く、子ども向けの設備も充実している
- ベビーベッドなどの追加設備は事前予約が必要である
- 建物の構造上、パークビューでも視界が遮られる場合がある
- 3階はメインエントランスと同フロアで、各種施設の利用が便利である