2024年6月にオープンしたファンタジースプリングスホテルは、東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」に直結した夢のような空間です。全475室の客室は、デラックスタイプの「ファンタジーシャトー」419室と、最上級ランクの「グランドシャトー」56室で構成されており、それぞれに特徴的な眺めと魅力を備えています。
ファンタジーシャトーはさらに4つのエリアに分かれており、ベイエリアサイド、ホテルエントランスサイド、ローズコートサイド、スプリングスサイドから選ぶことができます。部屋からの眺めや価格帯は場所によって大きく異なるため、宿泊目的に合わせた賢い選択が重要になってきます。
この記事のポイント!
- ファンタジースプリングスホテルの全客室タイプと価格帯の違い
- パークビューが楽しめる客室の特徴と位置関係
- 各エリアから見える具体的な景色と部屋の特徴
- 予算や目的に応じた最適な客室選びのポイント
ファンタジースプリングスホテルの部屋選びで失敗しない完全ガイド
- ホテル全体の概要と部屋数を把握しよう
- 客室タイプ別の特徴と価格帯を徹底比較
- ローズコートサイドの魅力とパークビューの景色を解説
- スプリングスサイドで楽しむ絶景の条件とは
- ベイエリアサイドとホテルエントランスサイドの特徴
- グランドシャトーの豪華な設備と価格帯
ホテル全体の概要と部屋数を把握しよう
ファンタジースプリングスホテルは、地上9階建ての大規模なホテルです。全475室の客室は、ファンタジーシャトー(419室)とグランドシャトー(56室)の2つのカテゴリーに分かれています。
客室はすべてデラックスタイプ以上の高級仕様となっており、壁紙や照明器具などいたるところに「ラプンツェル」や「バンビ」などのディズニー映画のキャラクターや草花をモチーフにした装飾が施されています。
各客室には、ディズニーキャラクターが描かれたルームアメニティーが用意され、滞在中は無料でディズニーチャンネルを視聴することができます。また、すべての客室にはテレビ画面で注文できるスマートオーダーシステムが導入されています。
チェックインは15:00から、チェックアウトは12:00となっています。宿泊者には、ハッピーエントリーでパークに15分早く入園できる特典や、新エリア「ファンタジースプリングス」への優先入場などの特典が付与されます。
ホテルの魅力は、単なる宿泊施設としてだけでなく、ファンタジースプリングスの世界観に浸れる空間として設計されている点にあります。ロビーやエレベーターホール、廊下に至るまで、細部にこだわった装飾が施されているのが特徴です。
客室タイプ別の特徴と価格帯を徹底比較
ファンタジーシャトーの客室は、位置によって4つのカテゴリーに分類されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ベイエリアサイドは、駐車場やオフィシャルホテル側に位置する客室で、価格帯は比較的リーズナブルです。スーペリアルーム(41㎡)、スーペリア・アルコーヴルーム(41㎡)、デラックスルーム(48㎡)などのタイプがあります。
ホテルエントランスサイドは、メインエントランス側に位置する客室で、ホテルの正面玄関や噴水が見えます。同じく、スーペリアルームからデラックスルームまでの種類があります。
ローズコートサイドは、美女と野獣のロックワークがある中庭「ローズコート」側に位置する客室です。一部の客室からはパークビューも楽しめ、特にパークビュールームは人気が高くなっています。
スプリングスサイドは、全室がパークビューとなっている客室群で、中でもパークグランドビューの客室からは、ファンタジースプリングスエリアを存分に堪能することができます。部屋の広さは50㎡と、他のエリアより広めに設計されています。
ローズコートサイドの魅力とパークビューの景色を解説
ローズコートサイドの客室は、全141室の中で特に人気の高いカテゴリーです。中でもパークビューの客室は26室のみと限られており、その内訳は以下の通りです。
スーペリアルーム(パークビュー)が4室、スーペリア・アルコーヴルーム(パークビュー)が22室となっています。これらの客室からは、ローズコートの美しい景観に加え、パーク内のアトラクションや夜には花火も楽しむことができます。
窓からは、プロメテウス火山やS.Sコロンビア号も見ることができ、遠くにはピーターパンのネバーランドの山々も望めます。夜になるとライトアップされた景色は一層魅力的で、ローズコートやピーターパンエリアの山々がブルーに輝く幻想的な風景を楽しめます。
ただし、建物がコの字型になっているため、他の客室が見えやすい構造となっています。プライバシーを重視する方は、カーテンの使用を心がける必要があるでしょう。
また、低層階と高層階では見える景色が大きく異なります。花火をきれいに観賞したい場合は、できるだけ高層階をリクエストすることをおすすめします。
スプリングスサイドで楽しむ絶景の条件とは
スプリングスサイドの客室は、全15室と数が限られていますが、全室がパークビューとなっている特別なカテゴリーです。部屋の広さは50㎡と、ファンタジーシャトーの中で最も広い設計となっています。
客室は「パーシャルビュー」と「パークグランドビュー」の2種類に分かれており、パーシャルビューは建物の壁や屋根により視界が制限される客室、パークグランドビューはファンタジースプリングスが正面に見える客室となっています。
スプリングスサイドからは、近くにファンタジースプリングスの泉が見え、その奥にフローズンキングダム、ピーターパンのネバーランド、ラプンツェルの森などのエリアを一望することができます。特に高層階のパークグランドビューの客室からは、最高の眺望を楽しむことができます。
低層階は建物の屋上部分が視界に入るため、パーシャルビューとなりますが、高層階になるほど視界が開け、より良い眺めを楽しむことができます。夜には花火も鑑賞可能で、特別な滞在体験を提供してくれます。
スプリングスサイドの客室タイプは、デラックス・アルコーヴルーム、デラックス・バルコニールーム、デラックス・バルコニー&アルコーヴルームなどがあり、最大5名まで宿泊可能な設計となっています。
ベイエリアサイドとホテルエントランスサイドの特徴
ベイエリアサイドの客室からは、東京ベイ舞浜ホテルやグランドニッコー東京ベイ舞浜などのオフィシャルホテル、そしてディズニーリゾートラインが見えます。窓下には駐車場があり、景観としては他のエリアと比べて見劣りする面がありますが、その分宿泊料金は比較的リーズナブルに設定されています。
ホテルエントランスサイドの客室からは、ファンタジースプリングスホテルのエントランスと大きな噴水が見えます。また、やや遠くにディズニーリゾートライン、ベイサイドステーション、トイストーリーホテル、ホテルオークラ東京ベイなどを望むことができます。
両エリアとも、パークの直接的な景観は望めませんが、ディズニーリゾートラインの走行シーンを楽しめるため、電車好きのお子様には特に人気があります。また、料金面でもメリットがあり、ホテルの雰囲気を楽しみつつ、予算を抑えたい方には良い選択肢となっています。
客室の広さは、スーペリアルームとスーペリア・アルコーヴルームが41㎡、デラックスルームが48㎡となっており、4名までゆったりと滞在できる十分なスペースが確保されています。
グランドシャトーの豪華な設備と価格帯
グランドシャトーは、東京ディズニーリゾートの中でも最上級のラグジュアリータイプに位置づけられる特別な客室群です。全56室という限られた客室数で、すべての部屋にバルコニーまたはテラスが設置されています。
客室の広さは70㎡から100㎡と非常に広く、アルコーヴルーム、テラスルーム、グランドルームなど、様々なタイプが用意されています。内装はストーリーブック・バロック様式を基調とし、豪華絢爛な雰囲気が漂います。
全室からファンタジースプリングスエリアを一望することができ、アナ雪エリアのノースマウンテンや、ピーターパンエリアの海賊船、ラプンツェルの塔などが見えます。夜には花火も鑑賞でき、エルサの宮殿があるノースマウンテンの横で打ち上がる花火は圧巻です。
グランドシャトーの宿泊者専用レストラン「ラ・リベリュール」では、本格的なフランス料理を楽しむことができ、ディナーや朝食時にはキャラクターグリーティングも体験できます。
最高級の設備とサービス、そして比類なき眺望を提供するグランドシャトーは、特別な記念日や贅沢な滞在を望むゲストにとって、最高の選択肢となっています。
ファンタジースプリングスホテルのおすすめ客室選び方のコツ
- パークビューが楽しめる部屋の選び方
- 子連れファミリーに最適な客室タイプ
- 記念日利用におすすめの部屋選び
- 予算重視派の賢い部屋選びのポイント
- 宿泊者限定特典を最大限活用するコツ
- まとめ:ファンタジースプリングスホテルで理想の部屋選び
パークビューが楽しめる部屋の選び方
パークビューの客室は、全体の中でも限られた数しかありません。グランドシャトーの全56室、ファンタジーシャトーのスプリングスサイド15室、そしてローズコートサイドの26室のみがパークビューとなっています。
スプリングスサイドの客室では、パークグランドビューとパーシャルビューの2種類があります。パークグランドビューはファンタジースプリングスが正面に見える客室で、高層階ほど視界が良好になります。パーシャルビューは建物の壁や屋根により視界が制限される客室となっています。
ローズコートサイドのパークビュー客室は、スーペリアルーム4室とスーペリア・アルコーヴルーム22室のみです。これらの客室からは、ローズコートの景観に加えて、プロメテウス火山やS.Sコロンビア号、ピーターパンのネバーランドの山々も望むことができます。
グランドシャトーは全室がパークビューで、バルコニーまたはテラスが付いています。フローズンキングダムのノースマウンテンや、ピーターパンエリアの海賊船、ラプンツェルの塔など、ファンタジースプリングスの象徴的な景観を一望できます。
特に夜のライトアップされた景色は幻想的で、パークの閉園後も深夜まで楽しむことができます。また花火も観賞可能ですが、低層階では建物に一部遮られる可能性があるため、できるだけ高層階をリクエストすることをおすすめします。
子連れファミリーに最適な客室タイプ
ファンタジーシャトーの客室は、スーペリアルームでも41㎡、デラックスルームは48㎡と十分な広さがあります。アルコーヴベッドは壁のくぼみを利用した特別な寝床で、子どもたちに人気の空間となっています。
ベッドの種類は、レギュラーサイズ(最大2名)、トランドルベッド(最大1名)、クルーズベッド(最大1名)、アルコーヴベッド(最大1名)、ベビーベッド(18カ月未満)が用意されています。添い寝は小学生以下のお子様が対象となります。
客室には子ども用のアメニティーも充実しており、パジャマはS・M・Lの3サイズから選べます。歯ブラシ、マグカップ、スリッパも子ども用が常備されています。ベビーベッド、ベビーバス、湯温計は事前予約で借りることができます。
ベイエリアサイドの客室は、ディズニーリゾートラインの走行シーンを見ることができ、電車好きの子どもには特に喜ばれます。また、比較的リーズナブルな料金設定なので、家族での宿泊に適しています。
客室のテレビでは無料でディズニーチャンネルを視聴でき、お部屋で過ごす時間も充実させることができます。また、テレビ画面からスマートオーダーシステムを利用できるため、子連れでの食事の手配も便利です。
記念日利用におすすめの部屋選び
グランドシャトーは、東京ディズニーリゾートの中で最上級のラグジュアリータイプとして位置づけられています。70㎡から100㎡の広々とした空間で、全室にバルコニーまたはテラスが設置されており、特別な記念日を演出するのに最適です。
専用レストラン「ラ・リベリュール」では、本格的なフランス料理とキャラクターグリーティングを楽しむことができます。朝食やディナーで特別な時間を過ごせるのは、グランドシャトー宿泊者だけの特権です。
パークビューの客室からは、昼はファンタジースプリングスの景観を、夜はライトアップされた幻想的な風景を楽しむことができます。特に花火は、エルサの宮殿があるノースマウンテンの横で打ち上がり、バルコニーから特等席で観賞できます。
ローズコートサイドのパークビュー客室も、記念日利用に人気があります。美女と野獣のロックワークがある中庭「ローズコート」の景観に加えて、パーク内の様々なアトラクションを望むことができ、1日中美しい景色に囲まれて過ごせます。
ディズニーホテルならではの記念日のお祝いプランも用意されており、思い出に残る滞在を演出してくれます。部屋の内装も、ディズニー映画のキャラクターや草花をモチーフにした装飾で彩られ、特別な時間を演出してくれます。
予算重視派の賢い部屋選びのポイント
ファンタジーシャトーの中で、比較的リーズナブルな料金設定となっているのがベイエリアサイドとホテルエントランスサイドです。パークビューではありませんが、ホテルの雰囲気と特典は同じように楽しむことができます。
ベイエリアサイドからは、オフィシャルホテルやディズニーリゾートラインが見え、ホテルエントランスサイドからは、ホテルの正面玄関や噴水、ベイサイドステーションなどを望むことができます。景観は控えめですが、その分宿泊料金が抑えられています。
部屋の広さや設備は他のエリアと変わらず、スーペリアルーム(41㎡)、スーペリア・アルコーヴルーム(41㎡)、デラックスルーム(48㎡)から選ぶことができます。4名までゆったりと過ごせる十分なスペースが確保されています。
宿泊者特典は部屋のグレードに関係なく共通で、ハッピーエントリーでパークに15分早く入園できたり、新エリア「ファンタジースプリングス」への優先入場が可能です。また、ホテル内のアメニティーやサービスも同様に利用できます。
宿泊前に下見をすることは難しいため、ホテル公式サイトの情報をよく確認し、自分の予算と優先したいポイントを明確にして選択することをおすすめします。予約が取りづらいホテルなので、柔軟に部屋タイプを検討することも大切です。
宿泊者限定特典を最大限活用するコツ
宿泊者特典の目玉は、ファンタジースプリングスへの優先入場です。ホテル直結のエントランスを利用できるため、混雑を避けて新エリアを楽しむことができます。この特典を活用するには、フロントでチェックイン時に受け取る「宿泊証明書」が必要です。
ハッピーエントリーは、チェックイン日を除いた滞在日とチェックアウト日に利用可能で、開園時間の15分前から入園できます。ただし、ファンタジースプリングスホテルからは、ファンタジースプリングスの入り口からしか早期入園できない点に注意が必要です。
ホテル内のショップ「ジョイフルスプリングス」は24時間営業で、軽食やお菓子、飲み物、オムツなどを購入できます。一方、グッズを扱う「ファンタジースプリングス・ギフト」はパーク内にあるため、パークチケットが必要となります。
チェックイン時にはグランドオープン記念のピンバッジがもらえる可能性があります。また、エコバッグは1室2個まで無料で提供され、宿泊人数分まで追加購入が可能です。追加購入は3階のレセプションで受け付けています。
宿泊証明書とハッピーエントリー通行証は再発行できないため、なくさないよう注意が必要です。特に朝のハッピーエントリー利用時は、エレベーターが混みあう可能性があるので、余裕をもって行動することをおすすめします。
まとめ:ファンタジースプリングスホテルで理想の部屋選び
最後に記事のポイントをまとめます。
- 全475室の内訳は、ファンタジーシャトー419室、グランドシャトー56室
- パークビューの客室は全体の約20%で、グランドシャトー全室とファンタジーシャトーの一部
- ファンタジーシャトーは4つのエリアに分かれ、それぞれ特徴的な景観を提供
- グランドシャトーは全室70㎡以上で、バルコニーまたはテラス付き
- ローズコートサイドのパークビューは26室のみの限定客室
- スプリングスサイドは全室パークビューだが、高層階の方が眺望が良好
- ベイエリアサイドは比較的リーズナブルな料金設定
- 全室にディズニーキャラクターのアメニティーとスマートオーダーシステムを完備
- 宿泊者特典として15分早い入園とファンタジースプリングスへの優先入場を提供
- 子ども用アメニティーも充実し、ファミリー向けの配慮も万全
- ホテル内に24時間営業のコンビニエンスストアを設置
- チェックイン15:00、チェックアウト12:00の時間設定