グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、東京・品川エリアにある2つの高級ホテルです。同じプリンスホテルズ&リゾーツグループに属しながら、それぞれに特徴があり、旅の目的や好みによって選び分けることができます。今回は、この2つのホテルの違いを詳しく比較していきます。
立地、客室、レストラン、施設など、様々な角度から両ホテルを徹底解剖します。また、それぞれのホテルならではの楽しみ方や、周辺の観光スポットについても触れていきます。ホテル選びの参考にしていただければ幸いです。
この記事のポイント!
- グランドプリンスホテル高輪と新高輪の立地と客室の違い
- 両ホテルのレストランと施設の特徴
- クラブラウンジやイベントスペースの比較
- それぞれのホテルの魅力的な過ごし方と周辺観光情報
グランドプリンスホテル高輪と新高輪の違いを徹底比較
- 立地と最寄り駅の違い
- 客室数と部屋タイプの特徴
- レストランとダイニングオプションの比較
- 施設とアメニティの違い
- イベントスペースと会議施設の特徴
- アクセスと交通の利便性
立地と最寄り駅の違い
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、同じ高輪エリアに位置していますが、立地に若干の違いがあります。グランドプリンスホテル高輪は、JR・京急品川駅高輪口から徒歩約3分の場所にあります。一方、グランドプリンスホテル新高輪は、同じく品川駅高輪口から徒歩約5分の距離にあります。
最寄り駅としては、両ホテルとも品川駅が便利ですが、都営地下鉄浅草線の高輪台駅も利用可能です。高輪台駅からは、グランドプリンスホテル高輪が徒歩約5分、グランドプリンスホテル新高輪が徒歩約3分の位置にあります。
立地の特徴として、グランドプリンスホテル高輪は比較的駅に近く、アクセスが少し便利です。一方、グランドプリンスホテル新高輪は、広大な日本庭園に隣接しており、より静かで落ち着いた雰囲気を楽しむことができます。
両ホテルとも、羽田空港から約20分、東京駅から約25分とアクセスが良好です。ビジネスや観光の拠点として利用しやすい立地となっています。
客室数と部屋タイプの特徴
グランドプリンスホテル高輪と新高輪では、客室数と部屋タイプに大きな違いがあります。グランドプリンスホテル高輪の総客室数は372室で、2016年にリニューアルされています。一方、グランドプリンスホテル新高輪は907室と、高輪の2.5倍以上の客室を有しています。
部屋の広さを比較すると、グランドプリンスホテル高輪の標準的な部屋は24.4㎡からとなっています。グランドプリンスホテル新高輪は29.9㎡からと、若干広めの客室が特徴です。
グランドプリンスホテル新高輪の部屋の特徴として、全室にバルコニーが付いていることが挙げられます。これは、日本の建築界で著名な村野藤吾氏の設計によるものです。一方、グランドプリンスホテル高輪は比較的新しくリニューアルされているため、より現代的な内装と設備が整っています。
両ホテルともクラブフロアが用意されており、ラウンジの利用などの特典があります。また、グランドプリンスホテル新高輪にはペット同伴可能な客室も用意されています。
レストランとダイニングオプションの比較
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、共に豊富なダイニングオプションを提供しています。グランドプリンスホテル高輪には、和やかなひとときを過ごせるレストラン、ラウンジ、バーが用意されています。一方、グランドプリンスホテル新高輪には、ライブ感あふれるブッフェダイニングや、ご会食に最適な懐石料理・中国料理などがあります。
具体的なレストランの例として、グランドプリンスホテル新高輪には「中国料理 古稀殿」があります。また、ブッフェ&カフェ「スロープサイドダイナーザクロ」では、朝食からディナーまで幅広い時間帯で利用可能です。
両ホテルともに、クラブフロア宿泊者向けのクラブラウンジがあります。ここでは、朝食やアフタヌーンティー、イブニングドリンクなどのサービスが提供されています。特筆すべきは、いずれかのホテルのクラブフロアに宿泊すれば、両ホテルのクラブラウンジを利用できる点です。
レストランの営業時間や具体的なメニュー内容は、ホテルの公式サイトや予約時に確認することをおすすめします。また、レストランによってはドレスコードがある場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
施設とアメニティの違い
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、共に充実した施設とアメニティを提供していますが、いくつかの違いがあります。両ホテルとも、全室にバストイレ、シャワー、冷暖房、テレビ、衛星放送、冷蔵庫、ズボンプレッサーが備わっています。また、無料のWi-Fiも全室で利用可能です。
グランドプリンスホテル新高輪の特徴的な施設として、屋外プールがあります。夏季限定で営業しており、「スカイプール」と「ダイヤモンドプール」の2つがあります。スカイプールは2階にあり、夜にはライトアップされて幻想的な雰囲気を楽しめます。ダイヤモンドプールは日本庭園内にあり、自然に囲まれたリゾート感を味わえます。
一方、グランドプリンスホテル高輪にはプールがありませんが、隣接するザ・プリンス さくらタワー東京のリラクゼーションフロアを利用できます。ここには大浴場やサウナがあり、旅の疲れを癒すことができます。
両ホテルともにフィットネス施設があり、有料で利用可能です。また、ビジネスセンターやコインランドリーなどの便利な施設も整っています。
アメニティについては、両ホテルとも基本的なものは揃っていますが、グランドプリンスホテル高輪の方がリニューアル後ということもあり、若干新しい印象があります。ただし、具体的なアメニティの内容は部屋タイプによって異なる場合があるので、予約時に確認することをおすすめします。
イベントスペースと会議施設の特徴
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、共に充実したイベントスペースと会議施設を有しています。特に、グランドプリンスホテル新高輪は大規模なコンベンション施設を備えており、ビジネスイベントや大型の会議に適しています。
グランドプリンスホテル新高輪の代表的な施設として、「飛天」という大宴会場があります。この施設はディナーショーやテレビ局の歌謡祭なども行われる大規模なホールで、多様なイベントに対応可能です。また、「国際館パミール」という施設もあり、これらの施設を利用することで、大小様々な規模の会議やイベントを開催することができます。
一方、グランドプリンスホテル高輪も会議場を備えていますが、新高輪と比べるとやや小規模です。ただし、より落ち着いた雰囲気で会議や小規模なイベントを行うのに適しています。
両ホテルとも、イベントや会議の際にはインターネット環境やプロジェクターなどの機材のレンタルが可能です。ただし、具体的な設備や料金については、イベントの規模や内容によって異なるため、事前にホテルに確認することをおすすめします。
また、両ホテルともウェディング施設も充実しており、結婚式や披露宴の会場としても人気があります。特に、グランドプリンスホテル高輪には「貴賓館」という明治時代から残る歴史的建造物があり、格式高い結婚式を挙げることができます。
アクセスと交通の利便性
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、共に交通アクセスに優れた立地にあります。最寄り駅である品川駅は、JR線、新幹線、京浜急行線が乗り入れており、都内や他県へのアクセスが非常に便利です。
品川駅からの具体的なアクセス方法として、両ホテルとも徒歩で行くことができます。グランドプリンスホテル高輪は品川駅高輪口から徒歩約3分、グランドプリンスホテル新高輪は徒歩約5分です。ただし、坂道があるため、荷物が多い場合は少し大変かもしれません。
そのため、両ホテルでは無料のシャトルバスサービスを提供しています。このシャトルバスは品川駅と各ホテルを結んでおり、約20分間隔で運行しています。2023年4月1日からは、品川プリンスホテルのメインタワー前が発着場所となっています。
また、羽田空港からのアクセスも良好で、京急線を利用すれば品川駅まで最短14分で到着します。成田空港からは、リムジンバスで約90分かかります。
車でのアクセスも便利で、首都高速を利用すれば東京駅から約25分、銀座から約15分でホテルに到着できます。両ホテルとも広大な駐車場(1,000台分)を備えており、宿泊者は1泊1,500円で利用可能です。
なお、都営地下鉄浅草線の高輪台駅も近くにあり、こちらからもアクセス可能です。高輪台駅からは、グランドプリンスホテル高輪が徒歩約5分、グランドプリンスホテル新高輪が徒歩約3分です。
以上のように、両ホテルとも公共交通機関と車の両方で非常にアクセスしやすい立地にあります。ビジネスや観光の拠点として利用する際に、移動の便利さは大きな魅力となるでしょう。
グランドプリンスホテル高輪と新高輪の楽しみ方
- 日本庭園と竹あかりイルミネーション
- クラブラウンジの利用とサービス
- プールとフィットネス施設の活用法
- ペット同伴可能な部屋とサービス
- 周辺観光スポットとアクティビティ
- 季節ごとのイベントとプラン
- まとめ:グランドプリンスホテル高輪と新高輪の違いと選び方のポイント
日本庭園と竹あかりイルミネーション
グランドプリンスホテル高輪と新高輪の魅力の一つは、広大な日本庭園です。この庭園は、都心にいることを忘れさせるほどの緑豊かな空間を提供しています。季節ごとに異なる表情を見せる花木や、歴史的な建造物が点在し、散策するだけでも心が癒されます。
特に注目すべきは、夜間に行われる「竹あかり」のイルミネーションです。これは「高輪廿六夜(たかなわにじゅうろくや)」というイベントの一環として行われており、日本の伝統的な月待ち文化を現代風にアレンジしたものです。竹で作られた灯篭が庭園内に設置され、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
この竹あかりイルミネーションは、単なる光の演出にとどまらず、日本の風情を感じさせる芸術的な要素も含んでいます。和傘や竹籠などの伝統的な要素も取り入れられており、日本文化の美しさを再認識する機会にもなるでしょう。
日中の庭園散策と夜の竹あかり鑑賞を組み合わせることで、一日を通して日本庭園の魅力を堪能することができます。カメラ好きの方にとっては、昼夜で全く異なる表情を見せる庭園は格好の撮影スポットとなるでしょう。
クラブラウンジの利用とサービス
グランドプリンスホテル高輪と新高輪のどちらも、クラブフロアに宿泊するゲスト向けにクラブラウンジを提供しています。これらのラウンジは、より上質な滞在を望むゲストにとって魅力的な特典となっています。
クラブラウンジの大きな特徴は、「ラウンジホッピング」というサービスです。これは、クラブフロアに宿泊すると、高輪エリアにある3つのプリンスホテルのクラブラウンジを自由に利用できるというものです。つまり、1度の宿泊で3つの異なるラウンジを楽しむことができるのです。
各ラウンジでは、朝食、アフタヌーンティー、イブニングカクテルなど、時間帯に応じた軽食やドリンクが提供されます。例えば、グランドプリンスホテル高輪の「クラブラウンジ花雅」では、和をテーマにした軽食やスイーツが楽しめます。
一方、グランドプリンスホテル新高輪の「CLUB LOUNGE」は、5つのエリアに分かれており、目的に応じて利用することができます。レセプション、ダイニングルーム、ガーデンラウンジ、プライベートラウンジ、ガーデンテラスなど、多彩な空間が用意されています。
プールとフィットネス施設の活用法
グランドプリンスホテル高輪と新高輪では、プールとフィットネス施設の利用が可能です。特に、グランドプリンスホテル新高輪には2つの夏季限定プールがあり、都心にいながらリゾート気分を味わうことができます。
1つ目は「スカイプール」で、グランドプリンスホテル新高輪の2階に位置する屋外プールです。昼は爽やかな青空の下で泳ぐことができ、夜はライトアップされて幻想的な雰囲気を楽しむことができます。大人の方にとっては、夜のプールサイドでカクテルを楽しむのもおすすめです。
2つ目は「ダイヤモンドプール」で、日本庭園内にある自然豊かなプールです。木々に囲まれたこのプールでは、都会の喧騒を忘れてリラックスすることができます。家族連れの方には、子どもと一緒に自然を感じながら水遊びを楽しむのがおすすめです。
フィットネス施設に関しては、ザ・プリンスさくらタワー東京のリラクゼーションフロアを利用することができます。ここには、最新のマシンを備えたジムやサウナ、ブロアバスなどがあります。旅の疲れを癒したい方や、健康的な生活を維持したい方にとって、これらの施設は大変便利です。
ただし、プールやフィットネス施設の利用には追加料金がかかる場合があります。また、季節や時間帯によって利用可能な施設が異なることもあるので、事前に確認することをおすすめします。
ペット同伴可能な部屋とサービス
グランドプリンスホテル新高輪では、愛犬と一緒に宿泊できる「ドッグフレンドリールーム」を提供しています。これは、大切なペットと一緒に旅行を楽しみたい方にとって、嬉しいサービスです。
ドッグフレンドリールームは、生後4ヶ月以上で10kg未満の小型犬を対象としています。部屋の中では、愛犬と一緒にくつろぐことができます。また、専用のラウンジも用意されており、他の犬連れの宿泊者と交流することもできるでしょう。
ホテル内には、屋内ドッグランも設置されています。ここでは、愛犬を自由に遊ばせることができます。旅行中でも愛犬の運動不足を解消できるのは、飼い主にとって安心ポイントです。
ただし、ペット同伴での宿泊には幾つかの注意点があります。例えば、ホテル内の移動時にはキャリーに入れる必要があります。また、レストランなど一部の施設では同伴できない場所もあります。事前にホテルの規則を確認し、他の宿泊者に迷惑をかけないよう注意することが大切です。
周辺観光スポットとアクティビティ
グランドプリンスホテル高輪と新高輪は、東京の中心部に位置しているため、多くの観光スポットやアクティビティに簡単にアクセスできます。最寄りの品川駅は、東京の主要ターミナルの一つで、様々な方面への移動が便利です。
品川駅周辺には、「マクセル アクアパーク品川」という人気の水族館があります。ここでは、圧巻のドルフィンショーを楽しむことができます。グランドプリンスホテル高輪では、この水族館の入場券付きの宿泊プランも用意されています。
また、両ホテルから徒歩圏内には、由緒ある泉岳寺があります。ここは、赤穂浪士で有名な大石内蔵助らが眠る場所として知られています。日本の歴史に興味がある方には、ぜひ訪れてほしいスポットです。
東京タワーも比較的近く、タクシーで約15分程度で到着します。夜景を楽しみたい方や、東京の街並みを一望したい方におすすめです。
さらに、品川駅からJRで約15分の距離には、日本の伝統と現代が融合した街並みが楽しめる浅草があります。浅草寺や仲見世通りなど、日本文化を体験できるスポットが満載です。
これらの観光スポットへのアクセス方法や所要時間については、ホテルのコンシェルジュに相談するのが良いでしょう。彼らは地域の詳しい情報を持っているため、効率的な観光プランを提案してくれるはずです。
季節ごとのイベントとプラン
グランドプリンスホテル高輪と新高輪では、四季折々の特別なイベントやプランが用意されています。これらのイベントは、日本の伝統文化や季節の味覚を楽しむ絶好の機会となっています。
春には、ホテルの日本庭園で桜を楽しむことができます。「桜まつり」と呼ばれるイベントが開催され、ライトアップされた夜桜や、桜をテーマにした特別メニューなどが楽しめます。
夏には、先ほど紹介した屋外プールが開放されます。また、「高輪廿六夜」イベントの一環として、幻想的な竹あかりイルミネーションが楽しめます。涼しげな日本庭園の散策は、夏の暑さを忘れさせてくれるでしょう。
秋には、紅葉を楽しむイベントが開催されます。日本庭園内の紅葉したモミジやイチョウの木々は、秋の風情を存分に感じさせてくれます。また、秋の味覚を楽しむ特別ディナーなども用意されることがあります。
冬には、クリスマスや年末年始の特別プランが提供されます。ホテル内がクリスマスの装飾で彩られ、特別なディナーコースなども楽しめます。年末年始には、日本の伝統的なおせち料理を味わえるプランなども用意されています。
これらの季節イベントやプランは、年によって内容が変わる可能性があります。最新の情報は、ホテルの公式ウェブサイトや予約時に確認することをおすすめします。また、人気のイベントやプランは早めに予約が埋まることもあるので、計画的な予約が大切です。
まとめ:グランドプリンスホテル高輪と新高輪の違いと選び方のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- グランドプリンスホテル高輪は駅からのアクセスが若干良く、新しくリニューアルされた客室が特徴
- グランドプリンスホテル新高輪は客室数が多く、全室バルコニー付きで広め
- 両ホテルとも日本庭園に隣接し、季節ごとの美しい景観を楽しめる
- クラブフロア宿泊者は3つのホテルのクラブラウンジを利用可能
- グランドプリンスホテル新高輪には夏季限定の屋外プールがある
- ペット同伴可能な部屋はグランドプリンスホテル新高輪にのみ用意
- 両ホテルとも品川駅から徒歩圏内で、東京観光の拠点として便利
- レストランは両ホテルとも充実しており、和洋中の多彩な料理を楽しめる
- 大規模な会議やイベント施設はグランドプリンスホテル新高輪の方が充実
- 季節ごとに特別なイベントやプランが用意され、日本の文化や伝統を体験できる
- 両ホテルとも無料のシャトルバスサービスを提供しており、荷物が多い場合に便利
- 周辺には水族館や歴史的な寺院など、様々な観光スポットがある