シンガポールを代表する高級ホテル・マリーナベイサンズ。その独特な外観から「傾いている」と話題になっていますが、実際のところはどうなのでしょうか?マリーナベイサンズは本当に傾いているのか、倒壊の危険性はないのか、詳しく見ていきましょう。
マリーナベイサンズの最大52度にも及ぶ傾斜は、世界の超高層ビルと比較しても類を見ない大胆なデザインです。一見すると不安定そうに見えますが、建物の安全性は大丈夫なのでしょうか?屋上の大型プールから落下する事故が多発しているという噂も耳にしますが、真相はいかに。そもそもマリーナベイサンズを設計したのは誰で、施工を担当したのはどこの建設会社なのか。気になる疑問を一つ一つ解明していきます。
マリーナベイサンズが傾斜しているのは意図的な設計であること
マリーナベイサンズが倒壊する危険性は極めて低いこと
マリーナベイサンズの屋上プールは十分な安全対策が取られており、落下事故の心配はないこと
マリーナベイサンズは高額な宿泊料金に見合う価値があること
マリーナベイサンズの傾きは真実?建物の安全性を徹底検証
- マリーナベイサンズは本当に傾いているの?設計者の意図とは
- マリーナベイサンズの傾きを世界の建造物と比較
- マリーナベイサンズを設計したのは誰?モシェ・サフディ氏の建築哲学
- マリーナベイサンズを施工した韓国の双竜建設とは
- マリーナベイサンズの倒壊危険度はどれくらい?専門家の見解
- マリーナベイサンズの取り壊しや閉鎖の可能性について
マリーナベイサンズは本当に傾いているの?設計者の意図とは
マリーナベイサンズは、シンガポールを代表する高級ホテルです。その特徴的な外観から、「傾いている」という噂が広まっています。実際のところ、マリーナベイサンズは本当に傾いているのでしょうか?
結論から言うと、マリーナベイサンズは最初から傾斜するように設計されています。つまり、建物が完成した後に傾いたのではなく、設計段階から意図的に傾斜がつけられているのです。建物の最大傾斜角は約52度にもなります。この独特な形状は、風水を取り入れた設計コンセプトに基づいています。傾斜した建物の形が、漢字の「入」に似ていることから、良い運気を呼び込むと考えられているのです。
マリーナベイサンズの傾きを世界の建造物と比較
マリーナベイサンズの傾きは、他の有名な傾斜建造物と比べてどの程度なのでしょうか?よく知られている傾斜建造物といえば、イタリアのピサの斜塔が挙げられます。ピサの斜塔の傾斜角は約5.5度です。一方、マリーナベイサンズの最大傾斜角は約52度。つまり、ピサの斜塔の約10倍も傾いていることになります。
他にも、スペインのプエルタ・デ・エウローパは傾斜角約15度、アブダビのキャピタルゲートビルは約18度の傾斜があります。これらと比べても、マリーナベイサンズの傾きは突出しています。世界的に見ても、これほど大規模な建物が意図的に傾斜して建てられている例は稀と言えるでしょう。
マリーナベイサンズを設計したのは誰?モシェ・サフディ氏の建築哲学
マリーナベイサンズを設計したのは、イスラエル系カナダ人建築家のモシェ・サフディ氏です。サフディ氏は、1967年のモントリオール万国博覧会で発表した「ハビタット67」で一躍有名になりました。この集合住宅は、プレハブ式のユニットを積み重ねた斬新なデザインで注目を集めました。
サフディ氏の建築哲学は、「親密さと壮大さの融合」です。つまり、大規模な建築であっても人間的な温かみを失わないこと。そして、周囲の環境と調和しながら、印象的なランドマークになることを目指しています。マリーナベイサンズも、まさにこの哲学を体現した建築と言えます。大胆な傾斜デザインでありながら、内部は居心地の良い空間が広がっています。サフディ氏の独創的な建築は、世界中で高く評価されています。
マリーナベイサンズを施工した韓国の双竜建設とは
マリーナベイサンズを実際に建設したのは、韓国の大手建設会社・双竜建設です。双竜建設は、1977年に設立された会社で、韓国国内だけでなく海外でも数多くの大型プロジェクトを手がけてきました。
しかし、マリーナベイサンズの工事を担当した後、双竜建設は経営難に陥ります。マリーナベイサンズが完成した2010年から約5年後の2015年、双竜建設は会社更生手続き(日本の民事再生法に相当)を申請。さらに2017年には、韓国取引所から上場廃止となりました。
双竜建設の経営悪化の背景には、無理な工期短縮によるコスト増加があったと指摘されています。マリーナベイサンズの工事でも、当初の予定から大幅に工期を短縮したことで、資金繰りが悪化した可能性があります。双竜建設の事例は、建設業界の厳しい現実を物語っています。
マリーナベイサンズの倒壊危険度はどれくらい?専門家の見解
マリーナベイサンズの大胆な傾斜デザインを見て、「倒壊の危険はないのか?」と不安に思う人は多いでしょう。結論から言えば、マリーナベイサンズが倒壊する可能性は極めて低いと専門家は見ています。
確かに52度という傾斜は尋常ではありません。施工を担当した双竜建設の経営悪化も、一部で不安を煽る材料になりました。しかし、マリーナベイサンズの構造設計自体は十分な安全性が確保されています。建物を支える基礎部分には、500本以上の強固な杭が打ち込まれており、地盤沈下などによる影響は最小限に抑えられています。
また、多数の風洞実験を重ねることで、強風に対する安全性も確認済みです。シンガポールは台風の通り道から外れているため、そもそも超高層ビルにとって脅威となるような強風が吹く可能性は低いと言えます。万が一の地震に備えて、免震・制震構造も採用されています。
マリーナベイサンズの取り壊しや閉鎖の可能性について
マリーナベイサンズは、シンガポールの観光産業を支える重要な施設です。シンガポール政府も、統合型リゾート(IR)の中核としてマリーナベイサンズを位置づけています。そのため、倒壊の危険性が低い以上、取り壊しや閉鎖の可能性はほとんどないと考えられます。
むしろ、マリーナベイサンズを運営するラスベガス・サンズ社は、今後も施設の拡張を計画しています。2019年には、シンガポール政府との間で、総額45億シンガポールドル(約3,600億円)の大規模拡張プロジェクトで合意。2025年の完成を目指し、新たなホテルタワーやエンターテインメントエリアの建設を進めています。
マリーナベイサンズは、今後もシンガポールの観光の中心であり続けるでしょう。その独特な傾斜デザインは、人々を魅了し続ける存在感を放ち続けるに違いありません。建物の安全性への懸念をよそに、マリーナベイサンズの傾きは、シンガポールの新たなシンボルとして輝き続けるのです。
マリーナベイサンズ宿泊体験記!傾きを感じるホテルの魅力に迫る
- マリーナベイサンズの客室から見える傾きの景色
- マリーナベイサンズのプールは本当に危険?落下事故の真相
- マリーナベイサンズのプールの水質は大丈夫?衛生面をチェック
- マリーナベイサンズのカジノの営業状況と今後の見通し
- マリーナベイサンズに宿泊するための料金プランを解説
- マリーナベイサンズの傾きに対する海外の反応まとめ
マリーナベイサンズの客室から見える傾きの景色
マリーナベイサンズに宿泊すると、客室からも建物の傾きを体感できます。私が宿泊したのは、スイートルームの一種である「プレミアムルーム」。56階の高層階に位置し、シンガポールの絶景を一望できる特等席でした。
部屋に入ると、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓。そこから見える景色は、まるで絵画のように美しい夜景でした。そして、よく見ると窓の外に広がる景色が傾いていることに気づきます。まるで自分自身が傾いているような、不思議な感覚を覚えました。でも、これこそがマリーナベイサンズの醍醐味。建物の傾きを生かしたユニークな景観は、他のホテルでは味わえない特別な体験です。
マリーナベイサンズのプールは本当に危険?落下事故の真相
マリーナベイサンズの屋上には、「インフィニティプール」と呼ばれる大型のプールがあります。地上200メートルの高さにあるこのプールは、縁が切り立った崖のようになっており、まるでプールの先が空に続いているかのように見えます。
SNSなどでは、「マリーナベイサンズのプールから落下する事故が多発している」といった噂が出回ることがあります。しかし、実際にそのような事故が起きたことはありません。プールの縁には1.2メートル以上の透明な壁が設置されており、安全性は十分に確保されています。
また、万が一プールから水があふれても、すぐ下の空中庭園で受け止める構造になっています。事故防止のために、監視スタッフも常駐しています。興味本位で危険な行為をすれば、即座に注意を受けることになるでしょう。噂に惑わされることなく、安心してプールを楽しむことができます。
マリーナベイサンズのプールの水質は大丈夫?衛生面をチェック
「マリーナベイサンズのプールは汚い」という口コミを見かけることがあります。確かに、屋外プールは風で砂ぼこりが入りやすく、水が汚れやすい環境です。しかし、マリーナベイサンズでは徹底した衛生管理が行われています。
プールの水質検査は毎日実施され、濾過装置も24時間稼働。プール内の水は、4時間ごとに全量が入れ替わる設計になっています。また、シンガポールの公衆衛生当局による抜き打ち検査も行われており、基準をクリアしています。
プールサイドを見渡しても、ゴミひとつ落ちていません。水の透明度も抜群で、底まで見渡せるほど。気になる塩素臭もなく、快適に泳ぐことができました。マリーナベイサンズのプールは、衛生面でも世界最高水準。安心して利用できる施設だと感じました。
マリーナベイサンズのカジノの営業状況と今後の見通し
マリーナベイサンズには、巨大なカジノ施設も併設されています。アジア有数の規模を誇り、世界中のVIPが訪れる人気スポットとなっています。しかし、新型コロナウイルスの影響で、2020年4月から2022年4月まで長期にわたって休業を余儀なくされました。
営業再開後は、感染予防対策を徹底した上で運営されています。カジノフロアへの入場時には体温チェックが行われ、マスク着用も義務付けられました。また、テーブルゲームの席数を減らすなど、密を避ける工夫も。賭け金の上限額引き下げなど、ギャンブル依存症対策にも取り組んでいます。
シンガポール政府は2022年8月、マリーナベイサンズのカジノ免許を2030年まで延長することを決定。年間9億2000万シンガポールドル(約920億円)の納付金を支払うことを条件に、長期の運営が認められました。アジアのカジノ市場をけん引する存在として、マリーナベイサンズのカジノは今後も注目を集めそうです。
マリーナベイサンズに宿泊するための料金プランを解説
マリーナベイサンズは、シンガポールでも指折りの高級ホテルです。宿泊料金の相場は、1泊3万円~10万円程度。決して安い価格とは言えませんが、その価値は十分にあると私は感じました。
宿泊プランは、部屋のタイプによって細かく分かれています。エントリークラスの「デラックスルーム」から、最上級の「Chairman Suite」まで、幅広い選択肢があります。当日の空き状況によっては、安価な料金でグレードの高い部屋に泊まれることも。柔軟な対応が嬉しいところです。
公式サイトから直接予約すると、朝食付きプランや滞在中の食事クーポンがセットになったお得なプランもあります。シンガポールは物価が高い国。ホテルの朝食やランチを予約に含めておくと、かなりの出費を抑えられます。事前の計画が大切だと実感しました。
高級ホテルならではのきめ細かなサービスにも満足。ルームサービスのメニューも豊富で、深夜まで対応しています。プールサイドでくつろぐ際に、無料のタオルやドリンクが提供されるのも嬉しい心遣い。支払いはルームキーを兼ねた専用カードで行うので、手ぶらで気軽に過ごせます。
マリーナベイサンズの傾きに対する海外の反応まとめ
海外からもマリーナベイサンズを訪れる観光客は多く、その傾きに対する反応は様々です。ソーシャルメディアには、驚きと感動の声が数多く投稿されています。
「こんな風になるなんて、本当に驚いた!」
「絶対に泊まってみたい。ワクワクが止まらない」
「ホテルに泊まって、あの傾きを体験するのが夢なんだ」
反面、傾きに不安を感じる声もちらほら。
「大丈夫なの? ちょっと怖いなあ」
「倒壊しないか心配。泊まるのはやめておこうかな」
といった心配の声も見受けられました。
シンガポールを代表する超高層ビルがここまで大きく傾くのは、世界的にもあまり例がありません。今までにない斬新な建築デザインは、人々の好奇心を大いにかき立てているようです。心配する声に対しては、建物の安全性をきちんと説明する必要がありそうです。いずれにせよ、マリーナベイサンズの存在は、シンガポールの新たな観光資源として、世界中から注目を集めています。
実際に現地を訪れて宿泊することで、その魅力をダイレクトに感じることができます。他では味わえない感動と興奮。それこそが、マリーナベイサンズの傾きが生み出す最大の価値なのかもしれません。シンガポールを訪れる機会があれば、ぜひマリーナベイサンズに足を運んでみてください。唯一無二の体験が待っていますよ。
マリーナベイサンズの傾き52度の真相!倒壊の危険は本当にないのか徹底検証の総括まとめ
マリーナベイサンズは意図的に52度傾斜するように設計されている
マリーナベイサンズの傾きは世界的にも類を見ない大胆なデザインである
設計を担当したのはイスラエル系カナダ人建築家のモシェ・サフディ氏である
サフディ氏は「親密さと壮大さの融合」を建築哲学としている
施工を担当したのは韓国の大手建設会社・双竜建設である
双竜建設はマリーナベイサンズ完成後に経営難に陥った
専門家はマリーナベイサンズの倒壊リスクは極めて低いと見ている
強固な基礎構造と徹底した安全対策により高い安全性が確保されている
シンガポール政府もマリーナベイサンズを観光産業の中核に位置づけている
大規模な拡張プロジェクトが進行中で、2025年の完成を目指している
客室からは独特な傾斜を生かした絶景を楽しむことができる
屋上の大型プールは安全性が十分に確保されており、落下事故の心配はない
プールは徹底した衛生管理により清潔に保たれている
カジノは世界中のVIPが訪れる人気スポットであり、感染症対策を徹底している
宿泊料金は高額だが、無料の特典やサービスも充実している
海外からもマリーナベイサンズの傾きに注目が集まっている
マリーナベイサンズの傾きは、シンガポールの新たな観光資源となっている