台風シーズンになると気になるのが、せっかく計画した旅行のキャンセル問題。特にJTBで予約した場合、台風によるキャンセル料がどうなるのか不安になる方も多いでしょう。実は、JTBの台風時のキャンセル料は予約タイプや交通機関の状況によって大きく異なります。
本記事では、JTBの台風キャンセル料について、パッケージツアーと個別予約の違い、航空機の欠航や鉄道の運休時の対応、ホテルのキャンセル料の取り扱いなど、知っておくべき情報を徹底解説します。台風接近時に慌てないよう、事前にルールを把握して、万が一の際にも適切に対応できるようにしておきましょう。
記事のポイント!
- JTBのパッケージツアーは往路交通機関の欠航・運休でキャンセル料が免除される条件
- ホテルのみの予約とパッケージツアーではキャンセル料の取り扱いが異なる
- キャンセル料免除の判断タイミングと手続き方法
- 台風時の欠航補償や払い戻し制度の活用方法
JTBの台風時におけるキャンセル料について知っておくべきこと
- JTBの台風によるキャンセル料は交通機関の運行状況で決まる
- JTB国内ツアーパッケージの台風キャンセル料は条件次第で無料になる
- JTB経由のホテル予約の台風キャンセル料は宿泊施設の判断による
- 航空機の欠航・条件付き運航時はJTBツアーのキャンセル料が免除される
- 新幹線と在来線の運休状況によってキャンセル料の扱いが異なる
- JR側の慫慂発令によってJTBのキャンセル料が免除されることがある
JTBの台風によるキャンセル料は交通機関の運行状況で決まる

JTBでの旅行予約における台風時のキャンセル料は、基本的に交通機関の運行状況によって決まります。独自調査の結果、JTBのパッケージツアーの場合、往路の交通機関(飛行機や新幹線など)が欠航・運休となった場合に限り、キャンセル料が免除されるケースが多いことがわかりました。
特に重要なのは、「欠航・運休が決定されているかどうか」という点です。例えば、台風が接近しているものの、まだ航空会社から欠航の発表がない段階でキャンセルした場合は、通常のキャンセル料が発生します。これはお客様都合のキャンセルとみなされるためです。
一方、すでに欠航や運休が決定されている場合は、キャンセル料は発生しません。そのため、台風接近時には、すぐにキャンセルするのではなく、交通機関の公式発表を待つことが賢明な選択となります。
JTBでは基本的に、飛行機の場合は「空港まで行く」ことを推奨しています。これは運航状況が直前まで変わる可能性があるためです。ただし、すでに欠航が決定している場合は、無理に空港に向かう必要はなく、JTBに連絡することでキャンセル手続きが可能です。
また、旅行日の前であっても、台風の影響で交通機関の運行が停止されることがあらかじめ決定している場合は、JTBに問い合わせることで対応可能です。この場合も、交通機関の運行状況が鍵となります。
JTB国内ツアーパッケージの台風キャンセル料は条件次第で無料になる
JTBの国内ツアーパッケージ(交通+宿泊がセットになったもの)の場合、台風によるキャンセルは特定の条件下で無料となります。これはJTBの公式情報によると、「パッケージツアーは、往路の交通手段が欠航や運休になった段階で、ツアーキャンセルになります。キャンセル料金は、かかりません。」とされています。
重要なのは「往路の」という部分です。つまり、行きの交通機関が運行できない場合に限り、キャンセル料が免除されるという意味です。帰りの交通機関のみが影響を受ける場合は、通常キャンセル料が発生する可能性があります。
また、条件として「欠航や運休が確定している」ことが必要です。台風が近づいているという理由だけでは、キャンセル料免除の対象にはなりません。航空会社やJR各社から正式に欠航・運休の発表があった後に、JTBに連絡することが重要です。
JTB国内ツアーの標準的なキャンセル料率は以下の通りです:
- 連絡なしの不泊/不着:宿泊料金合計の100%
- 到着当日:宿泊料金合計の100%
- 到着3日前~:宿泊料金合計の50%
- 到着7日前~:宿泊料金合計の20%
しかし、台風の影響で交通機関が運休・欠航となった場合は、上記の料率にかかわらずキャンセル料が免除されます。この点は、JTBの約款に明記されており、パンフレットの後方にも記載があります。事前に確認しておくことをおすすめします。
また、JTBのオンライン予約の場合も同様のルールが適用されますが、キャンセル手続きはコンタクトボードやオンラインキャンセルフォームを通じて行います。
JTB経由のホテル予約の台風キャンセル料は宿泊施設の判断による
JTB経由でホテルのみを予約した場合(交通機関がセットになっていない場合)、台風によるキャンセル料は宿泊施設自体の判断によることが多いです。特に「るるぶトラベルプラン」など、JTBがただの仲介者となっている予約の場合、キャンセル料の発生有無は各宿泊施設のポリシーに従います。
るるぶトラベルの公式情報によると、「るるぶトラベルプランはお客様と宿泊施設の直接契約となります。悪天候が理由による取消に際して、取消料をご請求するかどうかは宿泊施設の判断となります。お手数ですが、直接宿泊施設へお問い合わせください。」と明記されています。
この場合、まずは宿泊施設に直接連絡して、台風による交通機関の欠航・運休の状況を説明し、キャンセル料の免除が可能かどうか確認するのがベストです。宿泊施設によっては、台風などの自然災害時には特別に配慮してくれる場合もあります。
一方、JTBプランと記載されているものについては、「宿泊予約(JTBプラン)の取消料免除は宿泊施設の判断となりますので、ご要望に沿えない場合がございます」とされています。こちらも最終的には宿泊施設の判断となりますが、JTBを通じて交渉することが可能です。
台風シーズンに旅行を計画する際は、予約前にホテルのキャンセルポリシーを確認しておくことをおすすめします。特に、台風などの自然災害時の特別規定があるかどうかを事前に把握しておくと安心です。
また、キャンセル料が発生する場合に備えて、旅行保険への加入も検討してみてください。多くの旅行保険では、自然災害によるキャンセル料を補償するプランがあります。
航空機の欠航・条件付き運航時はJTBツアーのキャンセル料が免除される
台風の影響で航空機が欠航となった場合、JTBのツアーパッケージでは基本的にキャンセル料が免除されます。さらに重要なのは、「条件付き運航」の状態でもキャンセル料免除の対象となる点です。
「条件付き運航」とは、例えば「途中引き返し」や「他空港着陸」などの可能性を含む運航状態を指します。つまり、フライト自体は出発するかもしれないが、予定通りに目的地に到着する保証がない状態です。JTBの公式情報によれば、この状態でも取消料免除の対象となります。
具体的には、航空会社の公式発表を確認し、「欠航が決定」または「条件付き運航」と発表された時点で、JTBに連絡することでキャンセル料なしで旅行を取り消すことができます。ただし、これらの状態が発表される前に自己判断でキャンセルした場合は、「お客様都合での取消」となり、通常のキャンセル料が発生します。
また、航空機の欠航が決定した場合の手続きは以下の通りです:
- JTBの店舗やコールセンターに連絡する
- オンライン予約の場合はコンタクトボードから連絡するか、オンラインでキャンセル手続きを行う
- 営業時間外や電話がつながりにくい場合は、お客様自身で宿泊施設などへキャンセルの連絡をする
- キャンセル内容と施設担当者名をメモしておく
- その後、JTBに連絡して取消内容を伝える
なお、航空機以外の予約(ホテルやレンタカーなど)についても、すべての取り消し連絡を行う必要があります。一部でも取り消しされていないと、旅行開始後の解除として扱われ、旅行代金の払い戻しがない場合があります。
新幹線と在来線の運休状況によってキャンセル料の扱いが異なる
JTBのツアーで新幹線を利用する場合、台風による運休でのキャンセル料の取り扱いは複雑です。特に注意すべきは、新幹線と在来線の運休状況によって対応が異なる点です。
調査によると、新幹線が運行していて在来線のみが運休している場合、通常は新幹線が主要交通手段とみなされるため、キャンセル料が発生する可能性があります。例えば、大宮から釜石へのツアーで、新幹線(大宮~新花巻)は運行しているが、釜石線(新花巻~釜石)が運休している場合、JTBのコールセンターの説明では「新幹線が動いている(運行休止にならない限り)ため、在来線が止まったとしてもキャンセルする場合は、通常の手数料(前日の場合は40%負担)がかかる」とされています。
一方、新幹線自体が運休となった場合は、キャンセル料が免除されるケースがほとんどです。新幹線は主要交通手段であり、これが運休になると目的地に到達することが困難になるためです。
また、JR側から「慫慂(しょうよう)」が発令された場合も、キャンセル料が免除される可能性があります。慫慂とは、旅行の中止を勧めるJR側の発表のことです。
注意点として、JR券(切符)を既に発券している場合、キャンセル手続きには「JR券(原券)をご持参の上、最寄りのJRのみどりの窓口で往路は運休証明、復路は取消証明を受ける」という手順が必要です。この証明を受けたJR券をJTBに提示することで、キャンセル料なしで払い戻しを受けられることがあります。
このように、新幹線と在来線の運休状況によってキャンセル料の扱いが異なるため、台風接近時には最新の運行情報を確認し、判断を急がずにJTBやJRからの発表を待つことが賢明です。
JR側の慫慂発令によってJTBのキャンセル料が免除されることがある

JR側が「慫慂(しょうよう)」を発令した場合、JTBのキャンセル料が免除される可能性があります。慫慂とは、JR側が旅行の中止を勧める公式発表のことです。台風などの悪天候が予想される際に、安全上の理由から発令されることがあります。
重要なのは、この慫慂の発令タイミングです。例えば、ある事例では「キャンセルしたのが19時、慫慂が発令したのが20時半だった」ため、結果的にキャンセル料が発生してしまったケースがありました。つまり、慫慂が発令される前にキャンセルしてしまうと、通常のキャンセル料が適用される可能性があるのです。
注意すべきは、慫慂の発令は一般の旅行者には直接告知されないことが多い点です。そのため、判断に迷う場合は、JTBのコールセンターやJR側の公式情報を確認するのが賢明です。
また、JR券を既に発券している場合は、キャンセル手続きの際に証明印が必要となります。キャンセルするためには、乗車時間前までにJR窓口で手続きを行う必要があります。一方、未発券の場合は、JTBへの連絡のみでキャンセル手続きが可能です。
このように、慫慂の発令状況を確認してからキャンセル判断をすることで、不要なキャンセル料を回避できる可能性があります。ただし、JR側の慫慂発令を待つことでキャンセル手続きが間に合わなくなるリスクもあるため、状況に応じた判断が必要です。
JTBとの連絡も重要で、キャンセル時には「JR側から慫慂が発令されたかどうか」を確認することをおすすめします。場合によっては、JTB側でも情報を把握しておらず、こちらから伝えることで適切な対応につながることもあります。
JTBの台風キャンセル料に関する実務的な対応方法
- JTBの台風時のキャンセル手続きはオンラインと電話で可能
- JTBの飛行機欠航時のホテル代はどうなるのか確認しておこう
- JTBの新幹線運休時の払い戻し手続きは証明書が必要
- JTBの欠航補償制度を活用して追加費用を抑える方法
- 台風シーズン前にJTBのキャンセルポリシーを確認しておくべき理由
- JTBの限定列車が遅延した場合のキャンセル対応と補償内容
- まとめ:JTBの台風キャンセル料を理解して安心な旅行計画を立てよう
JTBの台風時のキャンセル手続きはオンラインと電話で可能
JTBで予約した旅行を台風の影響でキャンセルする場合、予約方法によって手続き方法が異なります。適切な方法でキャンセル手続きを行うことで、スムーズに対応できます。
店舗やコールセンターで予約した場合は、まずはその予約元に連絡するのが基本です。営業時間内であれば、電話で状況を説明し、キャンセル手続きを依頼します。ただし、台風接近時は電話が混み合うことが多いため、つながりにくい場合があります。
その場合は、JTBの案内として「お客様ご自身で宿泊施設へ取消のご連絡をお願いいたします。その後、お手数ですが、取消内容と取消を受け付けた宿泊施設担当者名を販売店にお知らせください」とされています。宿泊施設だけでなく、レンタカーや各種オプションなど、すべての予約に対してキャンセル連絡をすることが重要です。
オンラインで予約した場合は、オンライン上でのキャンセル手続きが可能です。JTBの公式サイトの「予約確認・取消」から操作可能です。ただし、一部プランではオンラインキャンセルに対応していない場合もあります。その場合は、コンタクトボードや電話での連絡が必要です。
また、るるぶトラベルプランなど、JTBが仲介者となっている予約の場合は、直接宿泊施設に連絡する必要があります。この場合、キャンセル料の発生有無は宿泊施設の判断によります。
空港での対応も重要です。飛行機が欠航した場合、空港のJTB団体カウンターで手続きすることができます。帰りの便が欠航した場合も同様です。ただし、ホテルの延泊などは自分で手配する必要がある場合が多いです。
キャンセル手続き後には、必要に応じて払い戻し手続きを行います。交通機関の証明書(欠航証明など)が必要な場合もあるので、忘れずに入手しておきましょう。
JTBの飛行機欠航時のホテル代はどうなるのか確認しておこう
台風の影響で飛行機が欠航となった場合、JTBで予約したホテル代はどうなるのか、事前に確認しておくことが重要です。この対応は、予約の形態によって大きく異なります。
JTBのパッケージツアー(飛行機+ホテル)の場合、往路の飛行機が欠航となった時点でツアー全体がキャンセルとなり、原則として全額返金の対象となります。これは、主要交通機関が利用できない場合、ツアー全体が成立しないと判断されるためです。
一方、飛行機とホテルを別々に予約した場合(個別手配の場合)は、飛行機が欠航してもホテルのキャンセル料は原則として発生します。これは、ホテルの予約が飛行機とは独立した契約とみなされるためです。このケースでは、飛行機の欠航を理由にホテル側と交渉する必要があります。
また、帰りの飛行機が欠航して滞在を延長しなければならない場合、パッケージツアーでも追加のホテル代は自己負担となることがほとんどです。JTBの案内によると、「なお、欠航に伴い、代替便が翌日以降になる場合、滞在される宿泊施設の手配、宿泊代金のお支払はお客様ご自身となります」と説明されています。
ただし、JTBの一部ツアーには「国内航空便欠航補償」が含まれている場合があります。この補償が適用されれば、飛行機の欠航による追加宿泊費用の一部が補償される可能性があります。ツアー予約時に、この補償が含まれているかどうかを確認しておくとよいでしょう。
緊急時に備えて、空港近くのホテルをあらかじめ調べておくこともおすすめです。ある回答者によると、「次の日の空席待ち手続きを考えて空港に近い東横インやルートインなど比較的安いホテルをネット予約しておいて当日キャンセル(東横インは16時までに)すれば良い」というアドバイスもあります。
いずれにせよ、飛行機欠航時のホテル代については、予約時に条件を確認し、万が一の場合の対策を考えておくことが大切です。
JTBの新幹線運休時の払い戻し手続きは証明書が必要
JTBで新幹線を含むツアーを予約していて、台風の影響で新幹線が運休となった場合、払い戻し手続きには証明書が必要です。この手続きは比較的複雑なので、正確に行うことが重要です。
まず、新幹線が運休となった場合、JR窓口で「運休証明」を受ける必要があります。すでに発券済みのJR券(切符)を持っている場合は、最寄りのJRのみどりの窓口へ持参し、往路については「運休証明」、復路については「取消証明」を受けます。この証明がない場合、払い戻しが受けられない可能性があるので注意が必要です。
JR券に証明印を受けた後は、出発日より7日以内を目途にJTBへ提出する必要があります。店舗で予約した場合は購入店舗へ、JTB旅の予約センターやリモートコンシェルジュで予約した場合は、追跡調査ができる送付手段で送付します。オンラインで予約した場合は、コンタクトボードで連絡した上で、同様に送付します。
注意点として、JR券が無い場合や証明印がない場合は払い戻しができません。また、万が一、証明を受けたJR券を自動改札に入れてしまった場合は、すぐに駅員に相談する必要があります。自動改札からの回収が必要となります。
また、運休証明とは別に、120分以上の遅延が発生した場合は「遅払証」という証明を受けることで、特急料金の払い戻しを受けられる場合があります。この場合も、JR券に証明印を受けて保管し、同様の手続きが必要です。
払い戻し金額については、「ツアー用のJR金額となり、普通運賃・料金と異なります」とJTBは説明しています。つまり、一般の払い戻し額とは異なる可能性があるため、事前に金額を確認することはできません。
このように、新幹線運休時の払い戻し手続きは証明書の入手が鍵となります。台風の影響で運休が予想される場合は、証明書の取得方法をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
JTBの欠航補償制度を活用して追加費用を抑える方法

台風による飛行機の欠航で予定外の宿泊や交通費が発生した場合、JTBの欠航補償制度を活用することで追加費用を抑えられる可能性があります。この制度を知っておくことで、万が一の際にも経済的な負担を軽減できます。
JTBの一部ツアープランには「国内航空便欠航補償」が含まれています。これは、航空便の欠航によって発生した追加の宿泊費用や交通費の一部を補償する制度です。ただし、すべてのツアーに適用されるわけではなく、対象となるのは「国内航空便欠航補償が対象となる商品をご購入の方」とされています。
この補償を受けるためには、一般的に以下の手続きが必要です:
- 航空会社から欠航証明書をもらう
- 発生した追加費用の領収書を保管する
- JTBの指定する方法(自己申請または購入店舗への相談)で手続きを行う
- 必要書類を提出する
補償額や条件は商品によって異なるため、ツアー予約時に確認しておくことが重要です。一般的には、航空会社が手配する宿泊施設がある場合はそちらを優先的に利用し、それがない場合に自己手配したホテル代などが補償対象となることが多いです。
また、JTBの案内によると、「代替便が翌日以降になる場合、滞在される宿泊施設の手配、宿泊代金のお支払はお客様ご自身となります」とされていますが、その後に「国内航空便欠航補償が対象となる商品をご購入の方は、手続き内容を確認のうえご自身で申請又は購入された店舗へお尋ねください」という記載があります。つまり、対象商品であれば補償を受けられる可能性があるということです。
欠航補償を最大限活用するためには、事前に以下の点を確認しておくことをおすすめします:
- 予約しているツアーが欠航補償の対象かどうか
- 補償の具体的な内容と上限額
- 申請に必要な書類と手続き方法
- 申請期限
このように、JTBの欠航補償制度を理解し活用することで、台風による飛行機の欠航が発生しても、追加費用の負担を軽減できる可能性があります。
台風シーズン前にJTBのキャンセルポリシーを確認しておくべき理由
台風シーズンに入る前に、JTBのキャンセルポリシーを確認しておくことは非常に重要です。特に、日本の台風シーズン(主に7月~10月)に旅行を計画している場合は、事前の確認がトラブル回避につながります。
まず、JTBのキャンセルポリシーは予約タイプや商品によって異なります。パッケージツアー、ホテルのみの予約、現地オプショナルツアーなど、それぞれで適用される規定が違います。特に、台風による交通機関の運休・欠航時の取り扱いについては、詳細に把握しておくことが重要です。
また、キャンセルポリシーを事前に知っておくことで、旅行保険の検討もできます。多くの旅行保険には、自然災害によるキャンセル料をカバーするプランがありますが、保険によって補償条件が異なります。JTBのキャンセルポリシーを踏まえた上で、必要に応じて適切な保険に加入しておくと安心です。
さらに、キャンセルポリシーを理解しておくことで、キャンセルするタイミングの判断ができるようになります。例えば、「慫慂の発令を待つ」「交通機関の正式な運休・欠航発表を待つ」など、キャンセル料を回避できる可能性が高まります。
ある旅行者の経験によると、「キャンセルしたのが19時、慫慂が発令したのが20時半だった」ために、キャンセル料が発生してしまったケースがありました。こうした事態を避けるためにも、事前にポリシーを理解し、判断基準を持っておくことが大切です。
JTBのキャンセルポリシーは、予約確認書や約款、公式サイトのFAQで確認できます。特に約款は「小さな文字なので、読むのがめんどくさいのですが、必ず目を通しておかないとダメ」とアドバイスされています。時間はかかりますが、トラブル回避のためには必要な作業です。
台風シーズン前にキャンセルポリシーを確認しておくことで、万が一の際にも冷静に対応でき、不要なキャンセル料の支払いを避けられる可能性が高まります。事前準備の一環として、ぜひ検討してください。
JTBの限定列車が遅延した場合のキャンセル対応と補償内容

JTBのパッケージツアーで限定列車(特急や新幹線の指定列車)を利用する場合、台風などの影響による遅延時のキャンセル対応と補償内容を理解しておくことは重要です。限定列車は通常の列車と異なり、特定の列車に乗ることを前提としたプランであるため、遅延時の対応にも特徴があります。
JTBの案内によると、列車が120分以上(2時間以上)遅延した場合、ツアー用特急料金の払い戻しが可能となります。ただし、119分以下の遅延では原則として払い戻しはできません。この基準は一般的なJRの規定に準じていますが、JTBのツアー用料金での払い戻しとなります。
遅延が発生した場合、JR券に「遅払証」という証明印を受ける必要があります。この証明を受けたJR券を保管し、出発日より7日以内(店舗予約の場合1ヶ月以内)にJTBに提出することで、払い戻し手続きが可能となります。
重要なのは、単に遅延が発生しただけではキャンセル料が免除されるわけではない点です。例えば、往路の限定列車が遅延しただけでは、通常はツアー全体のキャンセル料免除対象とはなりません。ただし、その遅延により後続の予定(乗継・宿泊・レンタカー等)に大きな影響がある場合は、個別に相談することで対応してもらえる可能性があります。
また、限定列車の遅延が確定した場合でも、原則として他の列車への振替は保証されていません。JTBの資料によれば、「原則他列車への振替はできませんが、駅係員の判断で予定より早い列車や別ルートでの利用を認められる場合もあります」と説明されています。この判断はJR側によるものであり、JTB側では保証できない部分です。
遅延により予定していたルートでの旅行が困難となり、別ルートを利用する場合は、新たに購入したJR券や交通費はお客様負担となることが一般的です。ただし、元のJR券については、適切な証明を受けることで払い戻しを受けられる場合があります。
このように、限定列車の遅延時の対応は複雑です。旅行前に詳細を確認し、遅延時の対応方法や連絡先をメモしておくと安心です。
まとめ:JTBの台風キャンセル料を理解して安心な旅行計画を立てよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- JTBのパッケージツアーは往路の交通機関(飛行機・新幹線)が欠航・運休となった場合、キャンセル料が免除される
- 欠航・運休が確定する前にキャンセルすると「お客様都合」となり、通常のキャンセル料が発生する
- ホテルのみの予約(るるぶトラベルプランなど)は宿泊施設の判断でキャンセル料が決まる
- 条件付き運航(途中引き返しや他空港着陸の可能性がある状態)もキャンセル料免除の対象となる
- 新幹線が運行し在来線のみ運休の場合、通常はキャンセル料が発生する可能性が高い
- JR側の慫慂(旅行中止を勧める発表)発令があれば、キャンセル料が免除される場合がある
- キャンセル手続きは予約方法によって異なり、店舗予約・オンライン予約で手順が違う
- 帰りの飛行機が欠航した場合の追加宿泊費は自己負担が原則だが、欠航補償制度がある場合もある
- 新幹線運休時の払い戻しには運休証明や取消証明が必要で、証明なしでは払い戻し不可
- 国内航空便欠航補償が対象のツアーでは、欠航による追加費用の一部が補償される可能性がある
- 台風シーズン前にキャンセルポリシーを確認し、必要に応じて旅行保険に加入することが重要
- 限定列車が120分以上遅延した場合、ツアー用特急料金の払い戻しが可能だが手続きには証明印が必要
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://faq.jtb.co.jp/faqs/f4851/
- https://www.jtb.co.jp/operate/weather.asp
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10268132710
- https://faq.jtb.co.jp/faqs/f6378/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1394601988
- https://www.okinawa.halekulani.com/faq/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12265877692
- https://www.rurubu.travel/content/rurubu_faq/bad_weather_cancellation/
- https://tabisugo.jtb.co.jp/
- https://www.superhotel.co.jp/faq.html